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望む答えはただ一つⅢ
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…
……
………
…………
「えーと……赤峰くん?」
「っ……」
一向に口を割らない巡に痺れを切らしながらも、今さっきも話した昨晩の答えを待つ。
確かにあの日、目の前で巡とメアドを交換した。ハッキリとまでは覚えてないけど、メアドを見せてきたプロフィールには巡のフルネームが打ち込まれていた。
それなのに、
巡と交換したメアドが他人と繋がっていた。(憶測)
あの時送られてきた会話の内容は、放課後に話した内容の付け足しって感じで何ら違和感もなかった。話を聞いたあるいは聞いていた他人。(憶測の憶測)
何だこの負の連鎖は!!!!(軽くうざい)
何か知っていそうな反応を見せた巡に、この際ハッキリキッチリ話をつけてもらいたいものだ。
だが、見つめてる俺とは裏腹に俯く巡とはかなりの温度差があって、簡単に話してくれそうな状況でもなさそうに見えた。
何分と待てど口を開かない巡に、つい我慢の限界で口を開く。
「……二回目のメールのせい…?」
「……メール?」
何の事?と言うように眉間に皺を寄せる。それが更にイラっとさせたが、深く深呼吸して怒りを抑え、メールの内容と送った日を事細かに説明する。
夏頃に送ったメール。返ってこないから最初は嫌われたと思っていた。
それなのに、文化祭で避けられるまで避けられるような仕草はなかった。
だったらあのメールは誰に読まれた?
誰が俺の事を気にしてメールしてきた?
「…あ、多分それ……」
その不安に応えるようにと言うよりは思い出したかのように巡は口を開く。
「何⁈」
「……」
「ハッキリ言ってくんねぇかな?」
「……、兄ちゃんが読んでたかも…しれない」
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