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お泊まりⅢ
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湯船たっぷりに張られた温かいお風呂を恐れ多い中、一番風呂を頂いた。自分の家よりも大きく見えるこの湯船、きっと俺が縮こまって浸かっているからだろう。
あまり時間を取らないように、数十分で上がった。借りたスウェットを着て、これまた借りたふわふわのバスタオルで髪を拭きながら家族全員にお先でしたと伝えて、巡の部屋に直行する。
扉を開けると、ベッドの横に敷布団が敷かれていた。
小学校以来の友達の家にお泊まり
が過去でなく現実で起こっている。これまた俺のテンションは上がる。
「お先。気持ちよかった!あと、布団ありがと」
「うん、俺も行ってくるな。適当に寛いでて」
「おう」
巡は手慣れた様子で準備して出て行った。俺はバスタオルでガシガシ髪を拭き水気を飛ばしながら、本棚をじっくりと見つめる。初めて上がらしてもらった時は緊張もあってここまでじっくりと見てはたかった。
フィギュアと同じアニメの原作コミックにザ、漢系に恋愛まで幅広く取り揃えられていた。
寛いでてって言われたし…と言う事で適当に漫画を取って読み出した。ミステリーだった。頭の悪い俺には漫画でも難しい単語がで過ぎたら、眠気が襲う。半分も読んでないのに、ばさっと顔面に本を落として朦朧とした意識の中本を退けて瞼を落とす。
カウントする前には遠くに行っていた。
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