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僕学校に行ってくるね。 智也サイド
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僕は脳内メモにそのことをメモった。
それと私服姿がカッコいいっと。
これからどんどん王子様メモの内容は増えていくだろうことを願う。
おおっと、王子様を待たせてはいけない!
「僕学校に行ってくるね。
もし、理事長に会いに行くなら案内するけど……」
「いい」
ああ、クール!
素気なく返事を返されるのがまたいい!!
僕こんなMっ気なかったと思うんだけど!
けど王子様にならいじられたい!
はぁ……。僕の思いは一方通行。
きっと王子様には届かない。
何故ならいつだって王子様はお姫様と結ばれるのだから!!
ああ、僕がお姫様になれたらいいのに~。
そしたら僕だけが王子様の隣に立てる!
「そっか……分かった。じゃあ、行ってくるよ」
彼は申し訳なさそうな顔をしていた。
きっとお優しい王子様は、僕の案内を断ったことに申し訳なく思っているんだ。
ああ、僕ってなんて罪な男なんだろう!
「ああ」
言葉に若干棘があるものの王子様が僕を見る目は優しげだ。
僕は静かに部屋の扉を開けて立ち去ろうとした。
「……」
バタン
僕は何か言いたげに見つめていた王子様の顔に気づかなかった。
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