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ふふ~ん、ふ~ん 智也サイド
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「ふふ~ん、ふ~ん」
僕は部屋を出た後、スキップをしながら学校へ向かった。
まさか僕と同室になる人があんな王子様だったなんて!
ああ、今から学校生活が楽しみだ。
普段ここまで楽しみじゃないのに、学校が終われば王子様といろんな話をすると思うと楽しみだ。
何処から来たのか。
何が好きで何が嫌いなのか。
趣味は?
好きなタイプは?
付き合った彼女は何人?
ああ、いっぱいいっぱい聞きたい!
今日はどの授業にも上の空だった。
もう昼休みの時間だった。
「おい智也。食堂行かね?」
話しかけてきた友達は、僕の一番仲がいい友達。
名前は、田中 幸樹(たなか こうき)
僕はコウ、って呼んでる。
「うん。行こう」
今朝朝食を一緒に食べたコウと昼食を食べに行く。
食堂に行く途中でコウが僕に聞いてきた。
「今日の智也、朝からご機嫌だよな、何かいいことでもあったのか?」
「うん!コウ、あのね。聞いて聞いて、僕の部屋に同室者が来る話したでしょう?」
「ああ、季節外れの転校生だろ?」
「そう!その転校生が超カッコいいんだ!!
まるでおとぎ話から出てきたような王子様だったんだよ!」
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