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おい、名は? 智也サイド
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本館の方もすごいから見せてあげたかったんだけど。
本館の方はまた後日でもいいかな?
「おい、名は?」
僕が考えていると急に王子様が僕に聞いてきた。
「えっ?」
「名前、聞いてない」
ああ!そういえば僕、王子様に名前名乗ってなかった!!
すでに王子様に言ったつもりだった。
「あ、えっと。僕、田辺 智也っていいます。
改めてよろしくね。海音君」
なんか改めて言うとちょっと緊張する。
でも僕の名前を知ってくれて嬉しい!
「ああ、智也」
王子様は笑顔で僕の名前を呼んだ。
しかも呼び捨てで!!
「えっ……!」
王子様に呼び捨てで呼ばれていることが信じられなくて思わず声が出ていた。
嬉しい!呼び捨てってなんか親しい感じがするから。
「……僕も」
「?」
「僕も!呼び捨てでいい?」
僕は恥ずかしかったけど、精一杯王子様に言った。
王子様は少し大きく目を見開いているようだ。
「ああ、もちろんだ」
僕は王子様のその一言がとっても嬉しくて思わず呼んでしまっていた。
「海音、よろしくね」
僕はテンションが上がって王子様の手を握って大きく振った。
王子様は少し嫌そうな顔をしたけど、手を離せとは言われなかった。
王子様って本当に優しい!!
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