アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
えっ…?
-
「えっ…?
それぐらい言ってくれれば、僕がやってあげるのに!
どうして言ってくれなかったの!?」
「言った方が良かったのか?」
智也の方を見ると智也は少し悲しそうな顔をしていた。
「僕ってそんなに頼りない?
僕、海音のために頑張りたいんだ!」
何でそんなに俺によくしてくれるんだ?
こんな俺のために……。
「ありがとう。
智也の気持ちはとても嬉しい。
だが、いいのか?
正直、俺は分からないことの方が多いだろう。
だから、智也に迷惑をかけてしまう」
この世界のことを何も分からない俺が迷惑をかけるであろうことは目に見えている。
「そんなこと!全然構わないよ!!
寧ろ頼ってほしいんだ!
僕って教えるの得意じゃないけど、海音の分かんないこと、教えるから!
どんな小さいことでも訊いてほしい!ね?」
「……」
俺はただ智也に抱きついた。
「えっ、ええっ!海音!どうしたの??
どこか痛い?気分悪い?」
そんな心配そうに背中をさする智也に一層俺の目から溢れた。
いつ振りだろうか。
こんなに嬉しい気持ちにさせられたのは。
いつ振りだろうか…。
こんな風に誰かの前で涙を流すのは…。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
45 / 52