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少しずつ
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それから話はトントン拍子で進んだ。
虹田さんが言うには、デビューは半年後。それまでに色んなことをレッスンし、芸能界のことを叩き込まなければならないらしい。
「でも、みんな学校もあるしそこら辺は考慮するよ。てことてで、僕が君達のそれぞれの地方にいるレッスンの先生を頼んでおいたから、夏休みまで頑張ってレッスンしてね」
「それと、夏休みは特別合宿。君達5人には、その期間シェアハウスをしてもらうよ」
「大丈夫!みんななにか持ってる感じだし、レッスンを頑張って歌とダンスのクオリティ上げてきて!」
夕方、俺達は虹田さんに見送られて事務所を出た。
手にはお金が入った袋を持っている。
とりあえず親睦会をしろって。
理太君が始めに口を開いて
「とりあえず、なんか食い行こうぜ」
「そうだね、どこ行く?」
「焼肉行こうぜ!焼肉!」
「さんせ~い。」
「いいね、理太君と龍君は大丈夫?」
「おう!いいよ!」
「なんでも大丈夫。」
「よっしゃ行こうぜー!」
焼肉屋に入り、改めて自己紹介する形になった。
「じゃあ俺から!俺は橘夏樹!好きなものはダンス!あ、福岡から来た!」
「俺は後藤理太。今日は用事で東京に来てるけど秋田に住んでる」
「僕、望月蒼太だよ~。京都から来たん~。」
「渡邊千秋。東京に住んでるよ」
蒼太君が突然
「へぇ…最初女の子かと思った。」
女の子!?
「え!?」
「俺も思った!」
「あ、俺も。」
「いや、男だよ…。えっと、陣堂君は?」
「陣堂龍。知ってると思うけど」
陣堂君ってテレビで見てる感じクールなイメージだったけどそのまんまだなぁ…。
夏樹が
「そうだ、みんな呼び捨てでいいよな?」
「いいよ~」
「そっちのほうが早く仲よくなれそうだしな」
「でも急に話進んだよね。」
「俺もこうなるとは…」
その後これからのことやお互いのことで話が盛り上がり、いつのまにかそれぞれの電車の時間になっていた。
~東京駅~
西日本方面で夏樹とそーたを見送る
「じゃあ俺とそーたはこっちな」
「ばいば~い」
「うん、気を付けてね」
「連絡しあおうな」
リタは東日本方面
「じゃあ、ちゃんと飯食って寝るんだぞ?風邪引くよ!」
「う、うん!」
お母さんみたい…
「レッスン頑張れよ。」
見送りが終わってから龍君と2人で駅を出た
「龍君もお仕事ガンバってね」
「…龍、でいい。」
「!うん、龍。」
「…!千秋」
「ぷっ、あはは、なんか名前呼びあうのっておかしいね」
「そうだね、」
クスクスと笑う龍。
昨日まで全然違う世界の人かと思ってたけど、今隣に立って話してるのが不思議。
龍side
千秋にジーっと見られている気がして
「どうした?」
と聞くと
「なんか、テレビで見るより全然かっこいいなって」
ニコッと笑いながら言われた
笑顔がかわいい…。
思わず顔を背けると
「どうしたの?」
とたずねてくる千秋
「なんでもない…///」
あ~…
今絶対顔赤いだろうな…。
「変なの」
そういってクスクスと笑う千秋。
最初見たときも女かと思ったけど
この笑顔は本当に男か疑う。
千秋とは方向が違うから駅でわかれたけど
今日のあのメンバー
「別に嫌いじゃない…かもな」
今までにない
不思議な感覚
少し、少しだけ
仲間っていいなって思った。
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