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食堂
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NOWで質問攻めされている篠宮時雨ですw
『篠宮様ってどんなタイプが好きなんですか?!』
「様はやめてね?
好きなタイプは好きになった人ー」
『篠宮くん、寮は何室ですか?』
「敬語じゃなくていいよー。
部屋はねぇ忘れちゃった。
場所で覚えてるからさぁ」
と、こんな感じで凄い質問されてるw
僕人気者?
「時雨ー、食堂行こうぜ?」
「あ、うん、行きたい」
「(イキたい…………)」
「顔、キモいよ?」
「さらりとひでぇ……」
ま、でも、あの質問の嵐から抜け出せたし、なかなか秀太郎って気が利くじゃんw
「食堂はここ。
耳塞いでろよ?」
「耳?」
「いいからいいから。
ほら開けるぞ」
秀太郎の言われた通りに耳に手を当てる。
そして秀太郎が食堂の扉を開いた。
『ギャーーーー!!
月美様ぁ!!』
「うわぁ……
秀太郎って人気者だね……w」
「そういうお前も人気者になりそうだけどな」
そう言われて耳をすましてみる。
『月美様の隣の麗しい方はどなたでしょうか?』
『お美しい』
流石金持ち校www
言葉遣いが超丁寧w
「空いてるしそこでいいか?」
「僕はどこでもいいよ」
秀太郎に連れられて端っこらへんの席に座る。
「注文はそのパネルでタッチすればいいだけだよ。
メニューが決まったら学生証にもなるカードキーをこっちにかざすと会計されるんだ。
メニューは色々あるぞ?
和食とかパスタとか。
そう、オムライスとか!」
「へぇ、オムライスかぁ、美味しそう。
じゃ、ここは寧ろ日替り和食定食でw」
「え?!
ちょ、そこはオムライスが王道だろ?!」
「僕は王道には染まらないwww」
「えぇ~……」
「あはは、その顔最高っw
やっぱそういう顔見なきゃねぇ」
「…………え?
ちょ、時雨、なんか違くね?」
「何処が?
僕はもともとこうだよ?
人の不幸は蜜の味ってねw」
絶句したような表情とか、ほんと美味しいなぁw←
そうこうしてたら、注文した和食定食がやってきた。
秀太郎はパスタだ。
「うわぁ、美味しそう」
和食定食を目の前に、僕は手を合わせた。
「いただきまぁす」
うん。
「美味しい♪」
『(可愛い……////)』
ん? なんか聞こえたような。
ま、いいや。
~10分後~
「美味しかった」
「時雨って、美味しそうに食べるよな」
「食レポやろーかなー」
とか言って笑ってると…………
『キャーーー!!』
「うるさっ……」
「生徒会だ……」
「生徒会?」
扉の方を見ると、美形なメンツが揃って入ってきていた。
眼鏡に茶髪に金髪に………………
「モジャモジャだ」
「あー、アイツ、転校生の安曇野尋。
超面食いだか、ら…………
時雨やべぇじゃんっ」
「なんで?」
「なんでって、お前滅茶苦茶綺麗だし」
「えー? 過評価だよw
そりゃまぁ、平均よりは上かなぁ、とは思うけど、流石にあんな面々従えて、僕の所に来ないでしょwww」
「(無自覚……いや半自覚って感じか……
ネコだな( ・´ー・`)フッ)」
「変な顔になってるよw」
「うるせぇわ!」
秀太郎の頬をつまんで引っ張っていると、いきなり馬鹿でかい声が食堂に響いた。
なんだよ。と思って見ると、モジャモジャ、略してモジャ男がこっちに向かって来ていた。
これはフラグっ……!
へし折れ!
よし、作戦立てたよーw
「お前カッコイイな!
名前なん……」
「僕がカッコイイ?
あはは、そんなの当たり前だけど、改めて言われると嬉しくなっちゃうね。
さて、僕をカッコイイと改めて口に出してくれた君と、じゃんけんをしようと思います。
ハイ、ジャンケンポンっ。
じゃ、君が鬼ね。僕は逃げるからw
50秒たったら追っかけて来てもいいよ。
じゃ、よーいスタート!」
そう言って僕は全速力でその場から走って逃げた。
作戦成功っ!
ポカーンとしたモジャ男の顔といったらwww
写メっとけばよかったなぁw
そんなこんなで脱出成功した僕は、後から息を荒らげて追っかけて来た秀太郎に怒られた。
「ハァハァ、お、いてくな、ハァ、よっハァハァハァハァ」
「やだー、ハァハァキモイwww」
「なんか、今日一日で時雨のこと掴めたような気がする……」
「よかった。
じゃ、お友達ね?」
「え? あ、うん」
「はい、生贄get」
「オレは生贄かよ!」
「じょ、う、だ、んw」
あ、疑われてるwww
まぁ、でもモジャ男からは逃げられたし、秀太郎みたいな友達はできたし、快晴の今日は、なかなか、いい日になりましたとさ。
ー補足ー
安曇野尋 -アズミノヒロ-
自己中転校生
モジャモジャヘアーに瓶底眼鏡
結構チビ
声が大きい
目が合ったらお友達主義
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