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講堂
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昨日はうまくモジャ男から逃げられた、篠宮時雨です。
今朝は晴れで、なんだか気分が良かったので、鼻歌を歌いながら学校に来たw
そうこうして、今は6時間目の前のこと。
「篠宮時雨ってのはどいつだ?」
とてもハンサムな長身の男が……
「僕だけど?」
手を上げてそう返せば、すぐ近くまでやってきてジロジロ見られた。
「お前が? ふぅん……
よし、ついてこい」
「え? どこに?」
「いいから早くしろ」
「えー?
うーん……じゃ、秀太郎、またね」
手を振ると、秀太郎は怪訝な顔をして見てきた。
教室から出て、長い廊下を歩く。
それにしても……この人誰?
「ねぇ? 君さ、だれ?」
「あ?
そういや紹介はまだだったか。
オレは風紀委員長の
睦月翔 -ムツキショウ- だ」
へぇ、委員長ねぇ。
うん、実直そうw
それにカッコイイwww
「呼ばれた理由は検討がつくだろ?」
「えー? あ、補佐?」
「あぁ。
……なぁ、聞きたいんだが、お前、編入テストの点数はどうだった?」
「編入テスト?
……って、あれか。
500点だよ?」
「500って……満点か!」
うわ、ビックリした。
いきなり大声出すとか何考えてんの?
「……そうは見えねぇな……」
「へぇ、まぁどうでもいいじゃんw
で? どこに向かってんの?」
「ついたぞ」
なんだよ。
えっと、確かここって……講堂だったかな?
「ここで補佐任命式を行う。
ついてこい」
講堂の大きな扉を委員長が開いた。
へぇ、初めて来たけど、おっきいね。
証明とかマイクとかなんかいろいろあるし。
「あ、翔っ」
委員長に手を振ってくる、美人さん。
なんか可愛い。
ふと横を見れば…………えっ?
すごいニヤニヤしてる……
怖いっ。
「あ、えっと、転校生の篠宮さんですよね?
僕は風紀副委員長の
如月港醍 -キサラギコウダイ- です。
よろしくおねがいします」
ペコリと頭を下げた副委員長。
うん、最近久しく見なかった健気さんだ。
僕はこういう子はからかわない。
可愛いからね。
「はじめまして、篠宮時雨です。
僕はどうすればいいの?」
「えっと、篠宮さんには一言挨拶をしていただきますね」
「挨拶? へぇ。 了解でーす」
おっけー、と手で現すw
その時、後ろの扉が開いた。
見れば会長と、誰か、平凡くんが居た。
「来てたか。
おい日月、コイツだ、例の転校生」
会長が僕を親指で指してきた。
「はじめまして、僕は黒澤日月です」
「黒澤くん、よろしくね」
「いや、僕なんかとよろしくしたら貴方が汚れてしまいます。
どうぞ僕みたいな超平均男子なんかは、奴隷のようにこき使ってください」
…………世界って広いね。
こんな謙る人、初めて見たよ。
「気にすんな、こういう奴だ。
それにしても……髪、切ったんだな」
「うーん。
切られたっていうのが正解だね。
兄さんに無理矢理」
「眼鏡は?」
「授業の時だけかけてるよ。
兄さんがそうしろって」
「そのちょくちょく出てくる、兄さんって誰のことだ」
「篠宮時都だよ」
そう言えば会長の顔が歪んだ。
滑稽www
「あのクソホスト野郎の弟か……」
おーっと、弟の前で兄さんの悪口言うかwww
「任命式については聞いたか?」
「一言挨拶すればいいって」
「まぁ、そうだな。
後は名前呼ばれたら頭下げればいい」
なんだ、簡単だね。
多分今日から仕事するんだよね。
よし、頑張るぞ。
多分www
しばらくして全校生徒が来た。
やっぱこれだけの学園となると人数が多いね。
舞台袖で感心してると後ろでイチャイチャしてる気配がした。
振り向くと、委員長と副委員長が…………
「随分楽しそうだねw」
わざとらしく言って鼻で笑う。
僕にはまだ遠いや。
ー補足ー
睦月翔 -ムツキショウ-
風紀委員長
普段は真面目
焦げ茶髪のハンサム系
如月港醍 -キサラギコウダイ-
風紀副委員長
とても健気
黒髪の美人系
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