アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
会計
-
「失礼しまーす」
保健室の扉を開くと、そこに居たのは保健の先生、じゃなく、金髪でピアスやらネックレスやらアクセサリーをこれでもか!とつけたチャラそうな男が居た。
「わぁお、君綺麗だね。
オレと夜のオトモダチにならない?」
「うわ、チャラw」
「黙っとけ、チャラらいが」
「げっ、ルイルイっ!」
「その呼び方やめろ」
「じゃあ、ルイルイもチャラらいって呼ぶのやめてよー」
なんか、親しげ。
「篠宮、そこ座れ。
おいチャラらい、湿布と包帯取れ」
「えー、めんどー」
「仕事もしないで何してるんだ?
こんな所で」
「湿布どこかなー」
仕事?
あぁ、なんか見えてきた。
「ねぇ会長、あの人って」
「会計の
桜井遊斗 -サクライユウト-
だ、仕事放棄中で会ったことないだろ」
「し、仕事放棄だなんて酷いなぁ。
それに、ルイルイだって人のこと言えないじゃん」
「はぁ?」
「あ…………」
もしかして、あの噂……
「ルイルイさぁ、仕事放棄して遊んでるって噂知ってる?」
「お前がか?」
「ルイルイがだよっ!」
「オレ……?」
「あー……やっぱそれかぁ」
「……お前、何か知ってるのか?」
会長が不思議そうに僕のことを見てきた。
っていうか、まだ知らなかったんだね。
「会長が、仕事放棄して遊び回ってるって噂が1週間くらい前からされてるんだよ。
どこから出たのかわかんないけど、随分恨みのこもった噂だよね」
言いながら会計を横目で見る。
「その噂流したのハルルンだよ」
会計はけろっとした顔で爆弾を落としてきた。
…………え?
「……ハルルンって誰?」
「ハルルンは副会長だよ。
二森春っていうんだー、可愛いよね。
名前だけだけど(笑)」
「へぇ、副会長かぁ」
まぁ、そんなとこじゃないかとは思ってたけどさ。
「でさでさ、君の名前は?」
「僕?
篠宮時雨だよ、この前補佐になったんだ」
「補佐?
ってことは仕事してるんだよね。
よし、明日からオレも行こーっと」
「来なくていい。
仕事が増えるだけだ」
「ぶー、さっき仕事放棄ー、とか言って来たクセに」
「寧ろ邪魔だから来るな」
なんだ、仲いいじゃん。
にしても、会長器用だね。
話しながら凄く綺麗に包帯巻いてくれてるしw
「ねぇねぇ、しーくん」
「しーくん?」
「しぐれだから、しーくん。
可愛いでしょ」
「あー………………好きに呼んで」
「ちょうど刺激が欲しいと思ってたんだよねー。
しーくん、溜まってないの?」
「ノーコメントで」
「へぇ、じゃあいただきまーす」
「ちょ、僕何も言ってないじゃんっ」
「焦ってるの?
かーわいー」
ちょっと、この人なにっ?!
話が通じないっ。
もしかして宇宙人?!
っていうか、シャツの中に手ぇ入れないでっ!
「うわ、ちょっとっ」
「えー、色気なーい。
乳首イタズラしちゃうゾっ」
「キモっ……!
わわっ、待ってっ……!
ひゃあっ」
「あはは、かわいー」
「何やってるんだ、お前は」
「いった!」
助かった……
あ、セリフばっかでわかんない?
えっとね、僕の足を手当し終わった会長が、片付けしに行った時に、会計が僕に近付いてきた訳。
で、僕の乳首を摘んできた会計の頭に、会長のチョップが入った。
「怪我人に余計なことするな」
「ひどーい。
余計じゃないよ、親睦を深めてるの」
あ、なんか兄さんみたいなこと言ってる。
やだわー……←
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
30 / 198