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クリスマスパーティー
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『恒例行事、クリスマスパーティー!
今年も始まりました!
司会を務めるのは私、放送委員長の
斎藤文也 -サイトウフミヤ- と、』
『副委員長の 斎藤智也 -サイトウトモヤ- です!
今回も俺たち双子が送るぜ!』
キャラ濃いね、双子の放送委員とかw
『まずははじめの言葉を、会長様!』
その言葉に、体育館が歓声に包まれた。
うるさっ。
ちなみに、体育館はプログラムの内容のため、コスプレでいろんな色になってる。
主に赤だけどw
壇上に上がった会長に、放送委員の一人がマイクを渡した。
会長はマイクの電源を確認すると、小さく頭を下げ、その動作に体育館は静かになった。
『会長の一ノ瀬ルイだ。
今年のクリスマスパーティーも精一杯楽しんでくれ』
そしてまた歓声。
いやぁ、人気者だね。
あんな噂があっても、やっぱり信用されてるんだろうね。
『ありがとうございました!
それではさっそく、プログラム1番。
コスプレ鬼ごっこだぁ!』
『ルール説明は副会長様、お願いします!』
…………え、副会長、できるの?
そう思って副会長を見れば冷や汗を流していた。
「大丈夫?」
「すみません…………その、ルールは聞かされていなくって…………」
「だよね。
いいよ、僕がやるから」
「えっ、あ、申し訳ありません……
お願いします」
「うん」
僕は放送委員長にこそこそと近づいた。
「ねぇ、僕がルール説明するって変更してくれる?」
『え?』
『智也、マイクっ』
『文也こそマイク通ってるよ』
いや、どっちもマイク通ってるよw
『えー、失礼致しまいた。
ルール説明は生徒会補佐の、篠宮さん、お願いします』
僕は放送委員からマイクを受け取った。
『こんにちは、生徒会補佐の篠宮時雨です。
ルール説明をします。
えー、コスプレ鬼ごっこは、名前の通りコスプレで鬼ごっこをするだけです。
あ、違う。
鬼ごっことは違くて、逃げる側は捕まったらそこでおしまい。
賞品は、逃げ切った人と、一番多くの人を捕まえた人に、食堂1年間無料券、または…………えっと、なんだっけ?
……あ、そうそう、二泊三日の温泉旅館券ペアです。
鬼はわかりやすいようにタスキを着用してもらいます。
制限時間は二時間。
以上です』
頭を下げて壇上から下がる。
「あの、マイク受け取ります」
「ん? あぁ、ありがとう」
「あ、は、はい///」
…………………………ん?
『えー、次は鬼決めです!
会計様、お願いします』
会計はマイクを奪い取って壇上に駆け上がった。
『はいはーい!
鬼はねー、くじ引きで決めるよー。
3回引くからね!
亮ちん、くじ引きボックスプリーズ!』
書記は、金色の趣味の悪い箱を会計に渡した。
『えーっと。
まず、服が赤い人!』
え、そういう決め方?
っていうか、赤い人とか、大半占めてるじゃん……w
『次はー、イニシャルがYSの人!』
まだ鬼決めるの?!
それに決め方に統一性がない。
………………YS?
『えー、俺逃げたかったー』
『だから智也、マイクっ』
2回目w
『次最後ねー。
えっとねぇー……広報委員の人ー』
ってことで、鬼が4分の3になったって言うねw
『ちなみに生徒会軍団も逃げるんだよー?』
「「「「………………え?」」」」
僕と会長と副会長と書記の声が重なった。
「おい、どういうことだ。
そんな話し聞いてないぞ」
「まぁいいじゃん。
楽しもうよー」
「貴方は鬼だからでしょう」
「あ、バレた?」
あ、そう言えば桜井遊斗だっけ、名前。
…………それってさぁ……
「…………セコ……い……」
そうそれ、絶対仕組んだよね。
激しく同意するわw
ってな訳で、僕たちも逃げることになりましたw
笑えない…………
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