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鬼ごっこ
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「コスプレしてないけど、別にいーよね。
そもそもやる予定じゃなかったし」
「そうだな」
「いつか締めておかないと駄目みたいですね」
「そうだな」
「なんか元ヤン系多いね」
「そうだな」
「会長ー? 大丈夫?
さっきからそうだな、しか言ってないよ?w」
よほどやなんだろうねw
現実逃避でもしてるのかな?w
にしても、副会長も締めるとか怖いなぁww
『それじゃあ、逃げる人は体育館の出入り口に集まってー。
鬼は15分後にスタートだからね』
僕たちも出入り口に向かう。
するとそこにいた人が道を作ってくれて一番先に逃げられるようになった。
すごいね、生徒会の力w
『スタートする前にー』
ん?
振り向けばまだ会計がマイクを持っている模様。
ほら、目が悪くて見えないんだよ。
『生徒会及び、補佐を捕まえたら、今日の夜はお好きにどうぞー』
「「「「…………………………は?」」」」
あ、また重なった。
「いやいやいやいや、あれ? え?」
「あの野郎…………」
「絶対に潰します…………」
「……ヒド……い……」
『それじゃあ、よーいスタート!!』
そうして僕たちは本気で走り出した。
「絶対許さないっ」
四人してそう思ったことだろう。
ちなみに日月くんだけど、今回は風紀のお手伝いらしい。
今日は羨ましいなぁ。
っていうか僕も補佐だから風紀でいいんじゃない?
…………っていうか、生徒会居るなら、僕が狙われる可能性低いんじゃないのかな。
そうだよね、なんだ、そんな本気にならなくてもいっか。
よし、気楽に逃ーげよーw
と思っていたのに…………
「篠宮ぁ!」
「篠宮様ぁっ」
「篠宮くん!」
「篠宮様、僕と一夜限りの楽しい楽しい聖なる夜をっ!」
最後のキモいんだけど!
っていうか、
「なんで僕がこんなに追われてんのぉ?!」
「それは、お前が美形だからだろ」
「うるさいなぁ、オトリにするよ?」
「メンゴっ!」
ちなみに今僕は、秀太郎と一緒に走ってる。
「それにしても久しぶりだね」
「そうでもねぇだろ。
お前、一応毎日クラスに来るし」
「いや、小説の中では」
「小説とか言うなぁ!」
「煩い」
「メンゴ」
「それにしても、これはどうにかしなきゃなぁ」
「そうだな」
「あ、いい木、発見」
「へ? 木?」
僕は少し助走をつけると、ジャンプして太めの枝に掴まった。
そしてそのまま登る。
「は? え、ちょっ、おまっ、嘘だろっ!
そんなとこ、普通登れねぇってっ」
「登れないなら頑張って逃げてよ。
僕は隠れるから」
近い枝に飛び乗って少しじっとして、彼らが通り過ぎるのを待つ。
そして全員が僕を探して去った後、周りを警戒しながらそろそろと木を降りた。
その時。
「いたっ」
「あれ?」
下に誰か居たみたいw
その人の上に降りちゃった。
「あ、ごめんね、大丈夫……って、会長?」
そこに居たのは会長だった。
「篠宮、か。
…………お前、今木から降りてきたか?」
「そうだよ。
隠れてたんだ」
「…………あんな高い木にどうやって……」
「まぁ、いいじゃん。
それより誰か来る前に逃げようよ?」
「あ、あぁ、そうだな。
とりあえず西校舎には人が少ないみたいだから、そっち行くぞ」
「りょーかい」
会長と一緒に少し早足で西校舎に向かった。
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