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過去(時雨)7
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寒い…………
手先を合わせて擦りながら、門の前でぼんやりと待つ。
9:00に“ここ”って言った本人が遅れてどうするんだよ。
今日何度目かのため息を吐いたとき、手を振って駆けてくる虹を見つけた。
「悪いな、遅くなって」
「本当にね。
何分待ったと思ってるの」
「寝坊してな」
確かに眠そうだけど、
「合格発表の日に遅刻するとか……」
そう、今日は高校受験の結果を見に来たんだ。
僕と虹が受けたのは、県内で最も難関の県立校。
自己採点では充分受かる点数だから、僕はいいんだけど、虹は数学を馬鹿みたいにケアレスミスしていた。
もし虹が落ちたら思いっきり嘲笑ってやろう、と意気込んでいる。
「受験番号渡して封筒もらうんだよな」
「そう。
普通科はこっちだってさ」
封筒をもらい、二人で一緒に中を見る。
「……やっぱりね」
「っ!! よっしゃっ! 来たっ!」
「受かったの?」
「ほら見ろ」
虹は“合格”と書かれた場所を指さして僕に見せてきた。
「なんだ。
落ちてたら思いっきり笑ってやろうかと思ったのに……」
「相変わらずの毒舌だな」
「手続きはあっちだって」
「へぇ」
手続きをしに行こうか、という時、虹が耳元で囁いてきた。
「2人で合格したから、セックスできるな」
「っ! お前、場所を考えろよ……!
変態下半身男」
今日、2人で受かっていたら、セックスする、という約束だった。
……それは虹が頑張るように何か褒美あげるから、と言ったらこうなっただけで、僕はあまり乗り気じゃない。
いや、だって……恥ずかしい、し……
兄さんのおかげで(せいで?)そういう知識はあるけど、実際にやるのとでは訳が違う。
僕は少し俯きがちに手続きを済ませた。
「相変わらず時都さんは居ないんだな」
時都っていうのが僕の兄さんの名前。
今、僕らは僕の家に来てる。
「学校が全寮制で、教師も寮なんだって」
兄さんは無事教師になって、兄さんの彼氏さんと一緒の所に勤めてる。
「じゃあ、たくさん喘げる訳だ」
虹はそう言ってニヤニヤ笑った。
「言っとくけど、虹が下だよ?」
「………………は? え、ちょっと待て、おかしいだろ、体格的にもナニ的にも俺が上だろ?」
「僕の方が知識あるし」
「いや、でもな、よく考えろ?」
「…………痛いのやだし……」
「痛くないようにするっ!」
必死…………でも…………
「…………指入れて嫌だったら即交代ね」
「めちゃくちゃ気持ちよくする」
そう意気込んでいた虹。
今はシャワーを浴びて、いざ、ってところ。
「早く確かめてよ」
「お前……雰囲気のない奴だな。
こういうのは前戯が大切なんだよ」
「いいから早く」
ちょっとムッとした虹は渋々ローションを手に取って、僕の後ろに指を這わした。
「いれるぞ?」
「……ん……ぅ……やだ、抜いて……気持ち悪いっ……」
「そりゃ最初は誰だってそうだろ」
「……やだって……下手くそ……」
「……下手っ?! …………沈むぞ、それは沈む……
俺は童貞だぞ?
それも中学3年の今日まで、キスすらしてな……してない!」
「え、今更……?
っていうか、早く抜いてよ」
僕は虹の手を無理矢理掴んで、ナカから抜いた。
「あ、ちょ、お前っ」
「やっぱり僕は受け体質じゃない」
そう言って虹を押し倒した。
そして虹の唇に僕の唇を重ねる。
「お互いファーストキスだね……」
「あ、あぁ……少し想像してたのとは違うけどな」
戸惑ってる虹にもう一度口づける。
次は舌を絡ませて。
「……んぅ……ふっ……///」
虹の潜もった声が腰にクル……
僕は手を虹の胸に触れた。
「っ、ん……待っ、いった!」
「待ったなし。
次言ったらコレ、引きちぎるから」
「いたたた!! 既にちぎれそう!」
乳首をギリギリと抓りあげる。
…………でも、勃ってるんだけど……それも、さっきより硬く…………
「もしかして、虹ってマゾ?」
「やめろ、そういうこと言うな、頼むから俺に変な性癖を持たせないでくれ……」
「ふぅん……じゃあ多少痛くても大丈夫だね、よかった」
「良くない! ちゃんと順序を踏んでくれ!」
「煩いな、わかってるよ、好きな人を傷つけて喜ぶ性癖は持ってないから安心して」
「お、おぅ……///」
「何赤くなってんの? キモい」
「…………もう疲れた……」
「あっそ。 でもやめないから」
僕はさっさと虹を裸にして、ローションを手に取った。
互いにやる気なんだから前戯なんて要らないんだよ。
虹のソコにもローションをかける。
「冷たっ……」
「……なんか、そういうのいいね」
「な、何がっ?」
虹の孔に指を入れて解しにかかる。
「うえぇ」
「痛い?」
「いや、それは大丈夫……これ、気持ち悪いな」
「だから言ったじゃん」
確かここら辺だと思うんだけどなぁ……
「ひぅンっ///」
「…………そんな声出るんだ」
そう言うと虹は慌てて口元に手を当てた。
…………可愛いじゃん。
前立腺を刺激しながら指を増やす。
虹のソレからはだらだらと先走りが垂れている。
なんかいい眺め……
「っ、ん……ぁ、な、んか……気持ち、い……かも?」
「へぇ、じゃあもういい?」
「…………本気か……?」
「こんなになっててまだ言うの?」
「っん、ちょ、時雨……!
わかってるって……
…………時雨となら別にどっちだっていいかな、とか思ってる」
「…………何それ、可愛い」
「……普通なら俺がそのセリフ言うのに……」
未だにブツブツ言ってる虹の足を持って、入れる体制に入る。
「いい?」
虹は不安げに頷いた。
可愛い…………もしかして僕って、S……?
「っ、ぅン…………///」
「痛い……?」
「痛い……少し……」
「そっか、頑張って」
「……そこ、は……もっと、こう……」
「僕も余裕ないんだから」
もっとキッツイのかな、と思ってたけど、案外人間の体って柔らかいんだね。
まぁ、痛いみたいだけど。
全部入ると、虹はゆっくり息を吐き出した。
「動くよ? 大丈夫?」
「っ、おぅ……」
辛そう…………まぁ、すぐに気持ちよくさせてあげるよ。
腰を動かして、イイトコロを攻めると、虹は眉を下げて喘いだ。
「あっ、ン、しぐ、れっ……///」
「凄い締め付け……」
なんか、ゾクゾクする……
ヤバイ、持ってかれそう……
「っ、こ、う……出していい?」
「っ、あぁ、ン……い、い……ナカっ……ん、あっ///」
虹のソレを扱くと、簡単にイった。
それで締め付けられて僕もナカに出した。
「ひぅっ、んン……///」
「……はっ……はぁ…………虹……」
僕は虹の耳元で囁いた。
「好き……」
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