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温泉
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思わずじっと、会長を見つめる。
「…………おい……着替えづらい」
「え? あ、ごめんごめん。
なんか結構筋肉あるんだね」
羨ましい。
僕ってどれだけ鍛えてもお腹割れないんだよね。
会長の腹筋を見た後、貧弱な自分のお腹を見る。
…………ため息出る…………
「お前細いな、ちゃんと食ってるのか?」
「食べてるよ、朝昼晩、三食しっかり。
栄養が偏らないように気をつけて作ってるし」
「……三食自分で作ってんのか?」
「そりゃね。
安上がりだもん」
「すごいな」
「会長は料理とかしないの?」
「……オレは……まったくと言っていいほどできないな……」
意外。
なんか、フレンチとかイタリアンとか、自分で作って食べてそうなのにw
僕たちは服を脱いで扉を開けた。
「うわぁ、凄い蒸気。
なんか温泉って感じだね!」
テンション上がるんだけど!
「子どもみたいだな。
そんなにはしゃぐと転ぶんじゃないか?」
「あ、なんかそれフラグ」
大人しくしよー。
洗い流して、いざっ。
「あーー……」
「ははっ……老人みたいだな」
キュンっ……!
うわあぁ! 2回目!
会長って笑うとこんな顔するんだぁ……
笑い声が綺麗。
虹と違って……w
「誰も居ないんだな」
「うん、大晦日だしね」
男は少ないんじゃないかな。
窓の外は、雪が降っていて、窓の縁に雪が積もっていた。
そう言えば、露天風呂あるんだよね。
「ねぇ、会長、露天風呂行ってみない?」
会長の手を引いて外に出る。
寒い。
寒いからさっさと風呂入っちゃおう。
入ると、足先がジンジンした。
この短時間で随分冷えたなぁ。
まぁ、雪の上歩いたし。
楽しくなってきて鼻歌を歌っていると、視界の隅で、会長が微笑んでいた気がした。
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