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テスト前
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多胡先生との電話から早2週間。
何故か委員長に呼び出しをくらってから3日。
「テスト二週間前だ。
点落とすんじゃねぇぞ」
相変わらずのホスト兄さんが、そんなことを言った。
大変だ、テストだ。
テストなんて一年ぶりだなぁ。
「あー、マジかぁ、テストかぁ」
「秀太郎って頭悪いの?」
「ズバッと聞いてくんなよ……
いや、まぁ、そうなんだけどな。
英語がさぁ」
「わぁ、いい天気」
「聞けよ!」
「るせぇぞ、月美!」
「ウィッス、すみません」
爆笑www
秀太郎が恨むような目をしてるけど、知らんぷり。
僕悪くないもーん、秀太郎が悪いんだもーん。
…………何やってんだ、僕……
「うーん、テストかぁ」
「大丈夫だよ!
時雨用にテスト対策プリント作ってきたから!」
「うわ、いつの間に。
っていうか、全教科?」
ドサッと置かれた紙の束をペラペラと捲る。
あ、ちゃんとしてる。
兄さんを見れば、まるで褒めてっ、とでも言ってるかの様な目をしていた。
うーん、本当兄さんって、こういう目してくるよね。
自分で可愛いってわかってやってんのかな?
「僕2年目だから分かるんだけどw」
「あっ!」
今気づいた!みたいな?w
シュンとした兄さんに、周りが頬を赤く染めている。
「犯されるより犯したい!」
的な視線でねwww
「ま、でも忘れてるとこもあると思うし、ありがと」
そう言うと今度は目を輝かせた。
反応が面白いwww
ってな感じで、残り2週間、ちゃんと勉強しなきゃ。
……って思ってたのに…………
「勉強?」
「そー。
オレさぁ、次赤点とったらやばいんだよねー」
流石にテスト前は仕事は無いみたいで、今日はラストスパートをかけに生徒会室に居た。
そこでいきなり登場した会計が「皆で勉強会しよーよー」って言ってきた。
「ていうか、頭悪いのによく会計になれたね」
「あ、それオレも思ったー」
イヤミがきかないよ、この人。
「だから一緒にヤろうよ!」
おーい、変換っ!
「でもそれ、僕になんの得があるの?」
「えー?
しーくんって利益気にするんだー、いがーい」
そりゃ利益気にしますわ。
世の中、命の次に金が大事。
金より愛なんて言ってる奴!
金がなきゃ相手を養うことはできないんだよ!
愛があるなら尚更金もないとね。
「じゃあ、オレと一夜を過ごせるってどう?」
「却下。 留年したらいいよ」
「時雨くんが毒舌……」
あー、日月くん、怖がらせてごめん!
でも、僕ってもともとこういう人間だからさ☆
「じゃあ、オレの家のお菓子あげるよー」
「しょうがないなぁ」
「乗るのか」
「勉強教えただけでお菓子貰えるんだよ?」
若干呆れたような会長が、そのまま手元の資料に目を移した。
「サクライって言えば菓子に関しては日本一ですからね」
「さすがハルルン!
オレのことわかってるー!」
「いえ、私がわかっているのは日本の大企業のことであって、貴方ごときには微塵の興味もありません」
Oh......酷いw
春くんってば結構ズバズバ言っちゃうんだねwww
「ま、とにかく、オレとしーくんの間では交渉成立でしょ?
他に来る人居る?」
「私も行きます」
「やっぱハルルンオレのこと」
「貴方の下半身が暴走した時のためにフライパンを用意する係です」
「オレのムスコどうしちゃう気っ?!」
「炒めるのと焼くのと、どっちがいいですか?」
「どっちもやだよ!」
あはは、コント見てるみたい。
うん。
「じゃあ明日から仕事もないし、明日の放課後からでいい?」
「おっけー」
「言っとくけど、僕スパルタだからね」
「大丈夫大丈夫!」
ほんとかなぁ。
「あ、時雨くん」
「うん?」
あー、日月くん、僕の癒し。
僕の裾をキュッと掴んでるその手とか可愛い!
「あの、ね?
その、僕、秀太郎と勉強することになったんだ」
「そっか!
仲良くなったんだ?」
「うんっ……秀太郎って優しいんだよ。
それに笑顔がキラキラしててね……!
……あ…………ごめんね、急に……」
「ううん。
それだけ日月くんが秀太郎のこと好きってことでしょ?」
「す、好きなんてっ///
僕なんかじゃ釣り合わないよっ」
日月くんは顔を真っ赤にして、手を顔の前でブンブン振ってる。
なんだ、順調じゃん。
「僕はお似合いだと思うけどね?
さて、と。
じゃあラストスパートかけよっかな」
明らかに意識しちゃって……
秀太郎にはもったいないなぁ←
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