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勉強3日目
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「うーん……頭痛い……」
「大丈夫? 時雨くん」
「うん……まぁ……
それにしてもさ、会長、なんか変じゃない?」
今日は自習室で勉強会。
なんでかって言うと、秀太郎も一緒に勉強したいからなんだってさ。
で、自習室にはヤリ男と春くんと、日月くんと秀太郎と会長が居る。
で、その会長がなんか変。
目も合わせてくれないし、極力喋ろうともしてくれない。
さみしいよ……
「何かあったの?」
「うーん……それがね、なんか昨日の記憶が曖昧でさ。
……えっとね、桜井くんにチョコもらって、それが…………あー、そうだ。
度入りだったんだよね」
横目でヤリ男を見ると、笑顔が引きつっていた。
思わず舌打ちを漏らす。
「えっと、それで……なんか押し倒されて凄いムカついて…………
……うーん…………なんか凄い罵倒した気はするんだけど、夢かな」
「夢じゃないよー。
変態下半身野郎って言われたもん」
「あっそ。
ほんとのことじゃん。
僕、ほんとに君のこと嫌いだから、教えるのだって約束しちゃったことだから仕方なくやってるだけだし。
だいたい1年の問題も解けないくせに。
顔で食っていきたいならモデルにでもなれば?
それなら勉強だって要らないじゃん。
そうだよ、さっさと学校やめてそういう道進めばいいよ。
うん、ピッタリ。
じゃ今すぐ退学手続きしよっか、ね?」
「ね? じゃないよ!
え、なに、しーくんって実は毒舌キャラなの?」
「は? 違うよ。
ただ君のことが嫌いだから嫌いアピールしてるだけ。
っていうか問題解けたの?
口開く前に手ぇ動かしてくれる?」
隣で日月くんがちょっと怖がってた。
ごめんね、日月くん!
「なぁ時雨」
「なに」
「なんでオレにまでそんな態度なんだよ!」
「ごめん、ついw」
「つい、って……
まぁいいや、でさ、ここなんだけど」
「…………それ、中三レベル」
「いや、だってな?
過去形と過去分詞の違いがわかんねぇんだよ。
つか、全部過去形でいいだろ!」
「英語に怒っても意味無いよw
あと日月くんが怖がるから大きい声出さないで」
「あ、わ、悪い」
「ううん、秀太郎は怖くないよ」
「(マジもんの天使だ……)」
何、もう付き合ってんの?
ってか恋愛ヘタクソかよ。
いや、僕が言えたことじゃないんだけどさ、だって明らかに両想いなのにお互い鈍感過ぎてまだ付き合う段階にいけてないとか、ほんともどかしい。
もどかし過ぎて、なんか変な発作起きそう。
ふいに日月くんが耳元に顔を近づけていた。
「僕から何か聞いておこっか?」
「あー……うん、そうしてくれると。
自分の言動には責任持たないと」
会長に何言ったかわかんないけど、少なくとも、避けられるようなこと言ったんだと思う。
何言ったんだろ……
あー、でも知るのも怖いなぁ……
それから僕たちはただ黙々と勉強に取り掛かった。
「じゃあまた明日ね」
「うん、たくさん教えてくれてありがとう。
時雨くんって頭いいんだね」
「や、まぁ前の学校で習ってたからさ」
「そうなんだ。
でも教え方も上手いし、学校の先生とか向いてそうだよね」
学校の先生かぁ。
兄さんと一緒になっちゃうw
「ルイのことは任せてね」
「うん、ありがと」
「なぁ……時雨って実は日月のこと好きとか……?」
「んー? なに、嫉妬?w」
「しっ……!?
いやっ、もしそうなら恋路を邪魔するような真似はできにゃ、できないと思って」
「噛んだwww」
「そこは見逃せよ!!」
「いくら日月くんが好きだからってwwwヤキモチ焼きはダメだよwww」
「え、す、好き……?
そんな、僕なんか……」
「あーもう!!
時雨、お前なぁ!」
「だって、なんか見ててもどかしいんだもん」
「あ、あの……」
「日月……その……」
照れまくりw
「日月…………オレは、日月が好きだ。
付き合ってください!」
「え、あの……
よ、よろしくお願いします……」
あ、成立?
ってか僕邪魔?
空気読めって?w
「ほ、ほんとに、いいのか?」
「うん……僕も、秀太郎が好きです……」
うわ、息がつまりそう。
もう2人の世界に入ってるみたいだし、僕は本格的に邪魔だね。
あーあ…………
羨ましいな……
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