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日曜日
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日曜日は、本当に仕事が多い時以外は休み。
だから今日は、会長を部屋に呼んでる。
それにしても……
会長可愛い会長可愛い会長可愛い会長可愛い会長可愛い会長可愛ry
付き合えたんだし、心の中でくらい浮かれて暴れたっていいよね?
だって、僕今、ガトーショコラ作ってるんだけどね?!
あ、会長って結構甘い物好きなんだって。
甘い物と苦めの飲み物をセットにするのが大好きらしい。
脱線したけど、ガトーショコラ作ってる僕をずっと見ててさ、その様子が可愛過ぎる!
カウンターみたいなところに、両手で頬杖してんの、ほんと可愛い!
会長って仕草の女子力がほんとにヤバイ!
悶えそうなのを必死に堪える。
だって引かれるのヤダし。
自分でも若干引いてるもんw
ガトーショコラを冷蔵庫に移して、リビングのソファに腰掛けると、会長も隣に座ってくれた。
今すぐ押し倒して貪りつきたいのを、なけなしの理性で我慢する。
会長と目が合って微笑むと、会長も微笑んでくれた。
カッコいい!
イケメン!
トキめく!
ちょっと待って。
かなりキャラ崩壊してるから、ちょっと落ち着くね。
「………………」
「…………なぁ」
「うん、なに?」
「オレと居て楽しいか?」
「え……何言ってんの?
っていうか、好きな人といて楽しくないと思ってるの?」
どうしたの、いきなり。
「いや、さっきから真顔で無言で……楽しくないのかと」
「え、真顔だった?」
ぱっ、と顔を手で触ってみる。
すると会長が怪訝そうにこっちを見てきた。
「えっとね……正直に言うと引かれるかも知れないんだけど」
「引かない」
「あのね……実は、会長ともっとラブラブしたくて、ソレを我慢してたらたぶん真顔になってたというか……」
チラ、と会長を見ると、不思議そうな顔をしていた。
あぁっ、そんなトコも可愛い!
「それならラブラブするか」
ふっ、と頬を緩めた会長に胸が熱くなった。
我慢しきれず、会長に抱きつく。
「もう!
会長、カッコよ過ぎるっ」
会長の胸に頭を押し付けて、腕に力を入れる。
すると会長も抱き締め返してくれた。
「あのね、虹とはこんな風にしたことなくてね?」
「そうか」
「ホントはもっと好き、って言ってあげたかったのに、言い足りないまま……」
「なぁ、篠宮」
「うん?」
「オレ、少し嫉妬してる」
「……え?
あっ、ごめん、ヤダよね」
「別に嫌じゃない。
今、篠宮と付き合ってるのはオレだから」
顔を上げると、優しく目を細めた会長と目が合った。
心臓が跳ねる。
「でも、小さい頃の篠宮とか、その、池宮に見せていた表情とか、オレも知りたいんだ」
「…………僕も、会長のこと、もっとたくさん知りたい。
中等部だった頃の会長も、全部。
ね、だからこれから知っていこう?
大好きだよ、会長」
「あぁ、オレも好きだ」
会長は優し過ぎて…………痛いほど。
ちゅ、と触れるだけのキスをすると、会長は少し照れたように笑った。
それにつられて、僕も笑う。
幸せ過ぎて、泣きたくなる。
だけど、不安にもなるんだ。
虹の時にそうだったように、また、大切な人が居なくなったら……
そうならないために、守るんだ。
絶対に。
「好きだよ、会長」
「あぁ、好きだ、篠宮」
日曜日、僕らはそんなことを1日中言い合っていた。
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