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セクハラ
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「おぉ、貸し切りみたい」
「こんな山奥、誰も来ないだろーしねぇ」
「ってかなんで居んの」
「居ちゃダメなの?!」
扉を開いて、温泉を目の前に、ヤリ男をあからさまに嫌そうな顔で見ると、拗ねたように口を尖らせた。
キモい。
「時雨ぇ、細いね、ちゃんと食べなきゃ」
「食べてるよ、三食しっかり」
いきなり抱きついてきた兄さんを、剥がそうとしながら答えて、ふと思う。
「うひゃあ!」
「兄さん、何げ筋肉あんだね、ズルい」
「ちょ、時雨っ、くすぐったいよ!」
うっすら腹筋、触ってるだけじゃん。
「おーい、何やってんだよ、時都」
「げっ、また来た」
「げっ、ってなんだコラ、犯すぞ」
「変態!
聞いた?!
時雨ぇ、アイツ、犯すとか言ってる!
キモくね?!」
「耳元で煩いって」
なんとか引っ剥がして、漸く脱ぎ終わった会長の方に避難する。
「ねぇもう、皆遅ーい!」
「ちゃんと体を流してから入りましたか?」
「もち。 常識でしょ!
あ、何その疑うよーな目ぇ。
酷いなぁ、ハルルンってば」
「常識を知ってるなら泳がないでください」
「いーじゃん、誰も居ないし」
「そういう問題じゃありません」
わぁお、オカンだw
オカンが居るよwww
春くんって、結構世話焼きさんだよね。
「引っ付くな!
嫌だって!
せんぱぁぁい!」
「スマホは部屋だし、要さんは仕事で離れらんねぇ。
今度こそ愛し合おうぜ」
「何キモいこと言ってんだよ、鳥肌立つ!
ってか、ほら!
生徒居るだろ?!」
「公開プレイだな」
「ふざけんな!
時雨も居るし!」
やめて、巻き込まないで。
修羅場とか大嫌い。
めんどくさそうだもん。
「わかった」
「ん?
僕効果……?」
「可愛い弟に破廉恥なトコ見られたくないってか。
相変わらずのブラコンだな」
あれ、なんか多胡先生、顔色悪い?
「あー……ダメだ、昔、お前に延々と語られた時雨の生い立ちが蘇ってきた……」
「はぁ?! 何してくれてんの?!
兄さん!」
「時雨が可愛過ぎて、多胡に語ってた」
「やめてくれる?!」
「可愛過ぎる時雨が悪い。
あ、背中洗ってあげよっか?」
「いいよ、自分でやるから」
「時雨の背中スベスベ」
「話、聞いてる?」
たぶん頬を、僕の背中に擦り付けてる。
髪の毛がくすぐったい。
「ねぇ、兄さん」
「ちゃんと抜いてる?」
「ねぇって」
「オレが抜いてあげよっか?」
「怒るよ」
「だって、抜いとかないと体に悪いよ?」
「兄に触られる方が、精神的に不健康だよ」
「時雨の背骨いい感じ」
「んっ……もうっ、兄さん……!」
なんか背骨なぞられたらゾクゾクしたんだけど?!
「わあぁっ!
今の声可愛い!
もう一回! もう一回!」
「わっ、ちょっ……!
いったい!」
「…………お前ら兄弟で何やってんの?」
なんか兄さんに押し倒されたし!
「時雨ぇ、可愛い!」
「うっぜぇ……」
「!!?」
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