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篠宮さんの一日3
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「時雨、パス!」
「!!」バシッ
「ちょ、おい!
なんで叩き落とした?!」
「ごめんwついwww」
「つい、じゃねぇよ!
あ、ほら、点取られた!」
「ちょっと煩い」
「誰のせいだと……!」
まさかの、月美さんがパスしたボールを篠宮さんは叩き落としてしまった。
運動神経いいハズなんですけど。
「頼むから本気でやって?!」
「本気でやったら何くれるの?」
「なんか要求すんのかよ」
「じゃあ昼食で」
「勝手に決めてるし」
なんだかコントを見てる気分です。
ハーフタイムが終わると、篠宮さんはグルグル肩を回しながら「ごはんだー」と笑顔で言いました。
これ狙ってるんですかね?
可愛過ぎるんですが?!
「受け取れよ、時雨!」
「はいはーい」
篠宮さんはボールを受け取ると、素早く敵の間を通り抜け、あっという間に敵コートに。
そして、スリーポイントを決めた。
………………え?
人間技じゃないですよ、なんですか今の素早さは。
そうやって、後半は篠宮さんが物凄い点数を取って、篠宮さんのチームが勝ちました。
あの、ちょっと付いていけないです。
でも、半端なくカッコいいです。
コレは、リバもアリアリですね。
そうして時間は過ぎ、昼休みに。
「飯ってさ、食堂でいいの?」
「あれ、本気にしてたんだ?」
「え……?」
「ラッキー、じゃあ定番の和食定食、デザート付で」
マジか……という感じの表情の月美さんとは裏腹に、篠宮さんは嬉しそうにニコニコしてます。
「篠宮」
ふいにイケボが……
そんなに低い訳じゃないんですが、なんだか耳に心地いい声なんですよね。
篠宮さんは声の主を見るなり、今までとは違う、凄く嬉しそうな笑顔を見せた。
「会長……!」
………………可愛い。
「今日さ、食堂でいい?
秀太郎が奢ってくれるって言うから」
「あぁ」
会長様の返事は素っ気ないけれど、表情を見れば、本当に嬉しそうで……
篠宮さんが編入してくるまで、誰も会長様の笑顔を見た人は居ないと言われる程だったのに、今では、篠宮さんと話す度に、優しげに微笑むんです。
(最高!
リアルカップルがこんな近くに!
そしてどっちも美形だし、篠宮さんは可愛いし、会長様はイケメンだし!
目の保養!
っていうか癒される!
でもどうせ夜になれば、こんなに優しそうに微笑む会長様だって、篠宮さんのエロさに当てられちゃうんじゃないですか?!)
---以下妄想---
「篠宮……凄い熱いな……」
「やぁ……まだ、動か……ないでぇ……」
「無理だ……我慢できない……」
「ぁ、あ……奥、すご……あっ……」
「篠宮……可愛い……」
「やぁっ……それダメぇっ」
---妄想終了---
(なんて可愛い!!
会長様の頑張って抑えてる感じとか、絶対エロい!)
大変です、妄想をしていたらいつの間にか皆様、食堂に向かってしまいました。
俺には読者の皆様に篠宮さんの1日をお伝えする義務がある。
一秒たりとも篠宮さんから目を離すことは許されません。
食堂に入った篠宮さんは、たくさんの歓声に笑顔で答えます。
天使ですか。
対して会長様はまったく気にしない様子で席につきました。
「和食定食……と」
「デザート付だよ」
「はいはい、デザートプラス。
オレはなんにしよっかな」
「会長は?」
「オレは和風キノコパスタだな」
「あ、なんかおいしそー」
和風好きですね。
「決めた、ぶっかけうどんにするわ」
ぶっかけ……
ハッ、また妄想の世界に飛ぶところでした……
「あ、秀太郎……!」
「日月!」
月美さんが後ろを振り向くと、少し嬉しそうな黒澤さんが。
平凡って言いますけど、可愛い平凡ですよね。
とても愛でたくなる小動物のような、それでいてとても純粋な。
「これから飯食うの?」
「うん、座るところ探してたの」
「じゃあここ座りなよ、空いてるから」
「ありがとう」
ニコリ、と笑う黒澤さんに、月美さんはデレデレ。
「日月くんは何食べるの?」
「うーんとね……蕎麦かな」
「相変わらず蕎麦好きだな」
「日月くんって蕎麦好きなんだ。
僕も結構好き、なんか日本人って感じするし」
篠宮さんはねー、と首を傾げて微笑んだ。
萌える……
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