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どうすれば
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「むぅ…………」
「…………なぁ時雨」
「んー?」
「頬、つまんでい?」
「はぁ?」
「キレんなよ、怖ぇよ」
「キレてないし」
って言うか、なんで僕の部屋に秀太郎が居んの?
しかも何気寛いでるし。
「あの、ごめんね? 時雨くん。
邪魔だったらすぐ帰るからいつでも言って?」
「邪魔じゃないよ、全然。
寧ろ日月くんが居てくれた方がいいな」
「オレと日月との態度の違い!」
「やかましい」
「酷ぇ……」
事の始まりは、日月くんが「最近元気ないね、僕でよかったら相談乗るよ?」って言ってくれた優しさ。
天使……かっ!
あ、このノリ久しぶりw
「いや、ね?
日月くんは天使だからまだしも」
「天使……?」
「秀太郎って頼りになんなそうなんだもん」
「確かに日月は天使だけど、オレだってやる時はやるからな?」
「え、え? て、天使?
何のこと?」
ほら、これ。
天使じゃん。
わかってなくてオロオロしたり、不安そうに眉を下げたり……
「癒し……」
少し体重をかけるように抱きしめると、僕よりも背が低い日月くんは少しよろめいた。
あー、ダメだ、僕、完全におかしい。
「だ、大丈夫?」
「なんかいい匂いするね、シャンプーかな」
「ふぇ?!」
ふぇ、って可愛いなぁ。
いっそ僕もこんな可愛さがほしいよ。
「だぁぁ!
もうダメだ、いくら時雨でもそれ以上は無理!!」
「うっさいな」
「お前今日不機嫌だな……」
渋々日月くんから離れて、ソファにうつ伏せになる。
頬を膨らまして、でも、日月くんみたいに可愛くは見えないだろうなー、って思いながら。
「大丈夫? 何かあったの……?」
「んー……ない……
ないから困ってる……」
と言うのもさ、どうやって先に進めばいいの?
キスだって触れるだけのアレしかしたことないし、ましてやセックスになんか持ってけるワケないじゃん。
それに、会長がどう思ってるかもわかんないし。
僕としては会長のこと抱きたいけど、無理強いはしたくないでしょ?
とか色々考えるとさ、何もできないし……
僕だってね、健全な高校生なんだよ?!
好きな人なんだから、流石にシたいなー、とか思うっての!
と、できる限り落ち着いて、ポツリポツリと本音を漏らせば、日月くんはともかく、存外、秀太郎も真面目に聞いてくれた。
「あー、やだやだ……いっそチ〇コなくなればいいのになぁ」
「怖ぇよ。
なくなっちゃマズイだろ」
「性欲なんてモンなかったらこんなに悶々しないのに……あぁーもう、会長可愛い……」
「……なんか、末期だな」
「何さ、秀太郎なんかこの前、『日月に初めてプレゼント貰ったー』とか言って、チ〇ルチョコ見せびらかしてたじゃん」
「おまっ、馬鹿!」
「え……//
えっと……///」
「違っ、いや、見せびらかしてたっていうか、なんか食べるタイミング逃して、学校持って行っちゃっただけっつーか……!
あ゙ぁぁ!!
時雨! 恨むからな!!」
恨まれても怖くないもーん。
悪いの秀太郎だもーん。
…………何やってんだ、僕。
「はぁ……タイミングってあんの?」
「タイミング……オレは、もう、なんか、普通にいい?とか聞いてヤっちゃったけど」
「ヤリチン」
「違う!!」
「うっさい」
「ごめん……」
何、この不毛な会話。
こんなんで1ページ使うとか、無駄の極み←
「けどさ、本音を言わないことには、会長だってわかんねぇじゃん?
もしかすると同じ気持ちかもよ」
「…………秀太郎がマトモなこと言ってる……
帰るとき気をつけてね?
絶対ヒョウ降るから」
「それどういう意味?!」
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