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春 出会い 四月25
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桜視点
・・・なんで怒ったり 殴ったりしなきゃいけないんだ?
彼が俺を見ながら ビクビクしていた
もしかして・・・彼は
「あのさ・・・もしかして・・・殴られてたりしてた?」
彼は不思議そうにおれを見た
そして まるで殴られるのが当たりまえという顔をしていった
「僕は殴られるために生まれてきたっていつも言われてたけど?」
・・・なんで目の前の彼がそんな残酷なことを 平気な顔で言えるんだぁ
おれは黙って彼の話を聞くと
「だから・・・」と続けた
「みんな僕を見るとみんな僕を殴るんだぁ
桜も・・・君も僕を殴るんでしょ? いいよ 優しさなんていらない
殴るんなら好きなだけ殴りなよ こんな管だらけの体だけど
そんな体でいいなら好きなだけ殴っていいよ
そのかわり・・・優しさなんて・・・いらない」
彼の言葉を聞き終わる
おれはある一つのことをおもった・・・いや・・・
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