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部活1(体験談?)
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7月。暑さも本格的になってきた頃。
「ありがとうございましたー」
コートへの挨拶。午後7時を過ぎて、そのままみんなが部室へと戻っていく。
俺はというと、ボールの片付けやブラシ掛けなどをしてから帰るのだが、当番制にしてても今日は当番の休みが目立ち、1コート1人は少し荷が重い。
「…やるか」
学校を終えて、さらに部活後の疲れた体を動かして
ブラシを掴んだ______その時。
俺と同時に、ブラシを掴む手があった。
内心驚きつつも、顔を上げてみる。そこにいたのは、当番ではないはずの木村兄だった。
「二人でやったほうが早いじゃん」
「でも今日当番じゃないでしょ?皆もそうだし、先帰ってていいよ?」
「いいって。手伝う。」
そう言って、横にあったもう一つのブラシを掴んでブラシ掛けを始める。
やはり二人のほうが作業効率は良く、ものの数分で終わってしまった。
「木村兄、ありがとう。」
木村兄はブラシを片付けると、にこやかに言う。
「困ってるなら助けないとね。残ってる片付け終わらせて帰ろう?」
「うん。」
二人で残りの片付けを済ませて、部室へと向かった。
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