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稔 29
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「やめろ!」
『好き・・・・・好き・・・稔』
違うこれは啓二じゃない、でも声は啓二だ。
榊原なんていいじゃないか、啓二だと思えば・・・思いこめば啓二に抱いてもらえる。
「これ、俺好き」そういって笑う啓二が自分に言っているって思うのと一緒じゃないか。
『・・・稔・・・好き』
「啓二・・・好き・・・好きだから・・して、お願い、僕を抱いて」
ゆるゆると誘うように腰を振る。
早くこんなものを抜いて、熱いの挿れて。
『・・・稔・・・稔・・』
「あ、け・けいじぃ。ああん。けいじぃぃ。」
シートに体重がかかり背後に人の気配。榊原なんかじゃない、啓二なんだ。
啓二が僕に触れようと後ろにいる・・・そうすぐ傍に。
ぬぷんっ!
ローターが引き抜かれた。ズルっと一緒に内壁が引きずりだされたような感触が快感に変わる。
「あああ~~~ん。きて!啓二!きて!」
「のぞみどおりに突っ込んでやる。」
視界を遮られ拘束されて快楽に爛れた耳にはすべてが啓二の声となって聞こえてくる。
「突っ込んで!奥までいれて!」
尻タブを押し広げるようにして掴まれ、後孔に空気が触れる。その感触でさえ、期待に満ちた脳は快感として受け取る。
ヌルヌルと入口をつつくモノの熱さに体が震える。
焦らさないで、早く・・・ああぁ・・・もっと
ズブ
きつっ・・・。ローターを入れただけの入り口と内壁は充分に解れていない-拒むようにまだ固い。
はぁはぁ息を吐きながら力を抜いて迎え入れる。
落ち着く暇なく、ズンと奥を突かれてのけぞった。
「あああ!」
「いいか?いいだろ?稔・・・締まる・・・最高だよ。」
ガツガツ打ちつけられる抽出。
『好き・・・・好き・・・稔・・・稔・・・・』
むき出しの腰骨あたりを両手で固定されグリグリと中をかき回されて脳天に痺れるような快感がよどみなく降り注ぐ。
触れる相手の手にゴム手袋が嵌まっていようとも、それがローションで滑っていようとも関係ない。
それは榊原の手であって、啓二じゃない。
啓二は今僕の中にいる。
こんなに僕を欲しがって、熱くて固い。
僕を欲しがっている!
僕だって啓二が欲しい!
「もっと、もっと・・・いい、いいからぁ!ついて!啓二!」
『稔・・・好き。好き。好き。・・・・稔』
「あああ、あ、んん・・・もうすこし、い・・・い・・・。」
『稔・・・稔・・・・稔・・・・稔・・・稔・・・』
「いく、いく、ね、いっちゃう、啓二!もう・・・あぁあ・・・ん。あっくぅっ!」
『好き・・・・好き・・・好き・・・好き 』
腰を掴んでいた手が前にまわってきて、握りこまれた。
「ああああ!ダメ!いっちゃう、いく、いく、いくぅ!!!あっ!!!!い・・・・」
『稔・・好き。稔・・・「いきなさい、イノ!くぅっ!イク!」・・・好き・・稔・・稔』
「あああああ!」
根元から搾り取るように扱きあげられて、絶頂を迎えた。
すさまじい快感が身体中を暴れている。
あああ・・・啓二。
啓二・・・啓二。
どうしようもなく、啓二が好き
どうしようも・・・ない・・くらい好き
好き・・・
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