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≪稔、今日学校いってきたぞ。お前が入院してしばらく休むって皆びっくりしてた。
もちろん怪我の中身は言ってないけどね。つうかさ、俺つまんないんだけど。稔がいなくて≫
誰?
サワじゃない。でも知っている声だ・・・それだけじゃない
この声・・・
≪ノートは真面目にとってるから戻ってきたら勉強は俺が教えてやるよ。
見舞いは断ったぞ。面会謝絶だって脅してやったし。へへへ ≫
名前おしえて
名前言って
≪ 北海道までいって捨てようと思ったのに、結局持ち帰りだよ。今度はどこに隠そうかって悩んでる。
どこが見つからないと思う?ベッドの周りは危険だよな。とりあえず作りかけのプラモあっただろ?
百式の箱の中に入れてみた。見つかったら恥ずかしいよな、おまけに使った形跡あるし。
あはははは ≫
笑ってる、楽しいの?
いいな、楽しいのはいいよね・・・
隠れるのは退屈だよ、でも痛くないから我慢できる。
≪ はやく戻ってこいよ、稔 ≫
戻ったら楽しい?
笑っていられる?痛くない?
≪ 稔・・・俺お前に逢いたい ≫
どうしてそんな悲しそうに言うの?
僕に逢えなくて悲しいの?
そうなの?
≪ けいじって、稔の声・・・ききたい ≫
けいじ?・・・・
けいじ?
≪ 啓二って笑ってよ。啓二って言ってよ。稔・・・≫
胸が痛い・・・そんな声で言わないで
僕まで悲しいよ、けいじ
けいじ・・・
啓二!
≪ また明日、学校終わったらくるから。じゃあな、稔 ≫
え、いなくなっちゃうの?
啓二?僕を置いて行かないで!
啓二!!!
白いここから、どうすれば戻れるの・・・かな・・・。
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