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心の爪痕(※)
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「もう………、あっ!あっ!
ダメっ……あっ!」
意識が朦朧としているのか
椎名は喘ぐ合間に助けを求めるように
何度も俺の名を呼んだ。
「……す、おうセんパ………あっ、
………もっ…だ…周防せ……」
そんなエロい声で
俺の名前を呼ぶんじゃねぇよっ!
わざとやってるなら
今すぐお前を犯してやる!
「………あぁっ、あっ!、あんっ!」
痺れるような官能の波が
椎名を飲み込もうとしていた。
俺は再び花剣を口に含み
一点をしつこく愛撫していく。
「あっ!…あ……っ……
んッ、あぁぁ――ッ………いっ………」
……………イけっ!!
心の中で叫びながら
椎名を力強く抱きしめると
「い……、イっ………、イクっ!
イっちゃう!
あっ!あぁぁ―――――っ!」
それに応えるように喉を淫らに伸ばし
椎名は身悶え、俺のなかで果てた。
「はぁっ、……はぁっ、はっ………」
しばらく
お互いの息づかいだけが辺りを包む。
椎名はグッタリと横たえた体を起こし
すばやく身なりを整えると、
イヤらしく喘いでいたのが
夢だったかのように
一言も発することなく
礼儀正しく一礼して走り去っていった。
俺は呼び止める気力もなく
壁に寄りかかりながら
自分から遠ざかる足音を聞いていた。
なんだろ、この気持ち………
突然
激しい焦燥感に襲われる。
後悔してるのだろうか。
だとしたら
いったい、何に後悔してんだ、俺は。
今日学校へきたことか
坂崎とやり合ったことか
椎名を
傷つけたことか……
どれも当てはまるせいで
具体的な原因はわからなかった。
つか、
今後会うことないし
会っても廊下ですれ違うくらいだろ?
いいじゃん、別に
元々俺のこと嫌ってる感じだったし。
なのに、何で…………
何で俺は―――――
「…………くん、周防くん」
名前を呼ばれてハッと我に返ると
いつの間にか
実行委員の腕章をつけた女子に
囲まれていた。
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