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周防先輩で頭がいっぱい【side/椎名 春馬】
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この小説を読んでくださっている
お嬢さま
お姫さま
女王様
神様仏様………
重要なお知らせです。
この度、僕は人間であることをやめ、
晴れてポテトになりました
(意味が解らない方は
No.11《誰か助けて…》参照)
短い間でしたが、
ここまでお付き合いいただき
誠にありがとうございました。
……………………………
ふふ………
ふふ……ふ…………
やっちまいましたよ。
やらかしてしまいましたよ。
え?
みんなもっとスゴいのやってるし?
そこまでエロくなかったし?
つか、最後までしてないから大丈夫?
そっかぁ!
そうだよねっ!
階段の踊り場でズボンを剥がされて
アソコを弄られながら
エロい声出しまくってイカされても
ぜんっっっぜん問題ない……
わけないだろっ!!!
ああああっ
何で僕あんなことをっ!
よりによって
あの『周防恭介』に
なんて醜態を晒してしまったんだ!
青いタヌキ……もとい、
青い猫さんにタイムマシンを借りたい。
数十分前に戻って
ショーケースにケーキを並べている
ルンルンな自分を
火サスばりに後ろから鈍器で殴りたい。
体育館に広がる生徒たちのざわめきを
意識の遠くで聞きながら
悶々と泥沼の妄想を広げていると
お笑いコンビの山下と鈴木が
僕を挟むようにして話しかけてきた。
「椎名、いつ戻ってきたんだ?」
「つれないなー、帰ってきたのに
ただいまのチュウも無しかぁ」
鈴木にわき腹をゴツかれて軽くよろめいたが
とにかく無視することにした。
………悪いけど
今はお前らのコントに
付き合ってる場合じゃないんだ。
どうしてあんな展開になっちゃったんだろ。
拒絶しようと思えばできたのに。
周防先輩の鋭い眼光に見つめられながら
名前を呼ばれた時、
まるで麻酔を打たれたように
僕は動けなくなった。
ドクドクと耳元で脈打つ振動で
頭がクラクラして…………
先輩の整った唇が僕の……
僕の…………………
「で?どうだった?」
「…………え?えっ!!!」
まさかの心の声が筒抜け!?
「坂崎先輩、なんだって?」
「……坂…崎………?」
……坂崎って誰だっけ?
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