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だれか夢だと言って欲しい
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「何だよコレ……っ!
いったいどういう……」
「あぁ、悲しいかな………
彼らを繋ぐのは赤い糸でも愛の絆でもない、
それは重たく冷たい金属の鎖……」
ぐるぐるメガネは
僕らを無視して
マイクパフォーマンスを始めた。
「彼らの呪いを解く方法………
それは、一本の真実の鍵……
今年のミッションは
全生徒参加型レクリエーション!
題して、
『ドッキドキ☆早く解放して
僕&私のハートを奪ってよ』
ッゲ~~~ム!!」
『ワァァー』と
大きな歓声で会場が揺れる。
いったい
自分の身に何が起きているのか
まったくわからない。
先輩も状況が把握できていないのか
目を見開いて唖然としていた。
とにかく、
この人の話を聞かないと………
すべての説明が終わるまで
問い詰めたい気持ちをグッと堪えた。
「今から文化祭が終わるまでの2日間、
この学校の何処かに隠された
手錠の鍵を見つけ出し、
見事二人を救い出せた者には
どちらかと1日デートができる権利が
与えられます!」
「な…!?」
「は…?」
「さーらーにーぃ、
キスしてもらったり?
キスとかキスとかキスが
できちゃうかもかもー?
豪華景品も用意してるので
皆さん奮って参加してくださいね~」
「待て待て待て!キスとかキスって………
キスしか言ってねぇし!
つか、何だよそのルール!」
「文句があるなら
おたくの事務所に言ってくださいよ」
ようするに僕らのどちらかが
鍵を開けた人物とキスをして
デートもしなきゃならないってこと!?
しかも
豪華景品って…………
景品になってるのは
僕たちじゃないか!
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