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椎名の様子が変なんですけど
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「やっぱり…僕のせいです」
俺は荒い呼吸をしながら
黙って話を聞く。
「あの時、僕が倒れそうにならなければ
今頃……こんなことには」
そうか……
俺が選んだことを
椎名は知らないんだ。
言う必要はないと思っていたけど
こうも落ち込まれると
気持ちを洩らしたくなる。
「……嫌じゃ、ない、……って?」
「え?」
「俺が相手なら、……嫌じゃ、
ないって……、
…………どういう意味?」
「あ、あれはっ」
「あれは?」
「……………………」
「俺が好きってこと?」
「…………!!」
顔から湯気でてる。
あはは、
思った通りの反応
もー…なんで
こんなに可愛いんだろ……
俺は『違います!』と
全力で否定してくるだろう
椎名の言葉を待った
「……………………」
おいおい、黙んなよ……
からかって元気づけてんのに
顔を赤らめてウルウルされたら
都合のいい解釈しかできないぞ
「あーあれだろ?嫌じゃないって
サルとかゴリラとかと一緒に
檻にブチ込まれるよりマシって事だろ?」
「……………」
「椎名さん?」
「……………」
「おーい……」
「……………」
――――反応、なし
―――――え?
もしかして、俺の恋愛
ここでバッドエンディング
迎えちゃうの!?
アクセス数が悪すぎて
打ち切りですか!?
「……………先輩」
「は、はい
すみませんごめんなさい」
俺は間抜けにもビビって
敬語になる。
「血、出てます」
血?
体を確認すると
右腕が少し切れていた。
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