アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
(※)
-
椎名を快美の渦に落とそうと
淫らに狂えば狂うほど
恭介の意識もまた
快楽の渓へと引きずり込まれていく
堕ちないように
作っていた足場は
もうどこにもない
自分の中心が
目覚めていくのを感じながら
恭介は欲望の赴くままに
椎名の唇を侵し続けた
まだ足りないと吸い付く椎名の唇を
ジュッと音を立てながら無理矢理に離し
「…………っは、はぁ」
「はぁ………はぁ……」
上がった息を整えながら
恭介は椎名の双眼を隠している
黒渕の眼鏡を外す
――――透き通るほどに黒い
天から授かった宝玉のような
美しい椎名の瞳に
恭介はしばらく見惚れた
肉親以外に見せたことのない
裸の目をさらけ出され
椎名は恥じらいで顔を背けた
恭介は椎名の顎を手荒く掴み
すぐに自分に向け直す
「……周防先ぱ………っ……」
「喋るな」
自分の名前を呼ぶ椎名の口を手で塞ぎ
冷たい視線を突き刺した
「ここから出していいのは
息と喘ぎ声だけだ、わかったな」
いつもの優しさの断片も見えない
鋭く心を抉る彼の視線に
椎名の瞳が
不安で揺れた
口を塞いだまま
椎名の前を上から下まではだけていく
青く真っ白な肌が露になり
椎名は羞恥で体を捩らせた
恭介は体勢を入れ替えると
椎名を組み敷き
椎名の雪のような首筋に
口づけた
「………っ!……んんんっ!」
触れられた部分から
じわじわと快美な刺激が広がっていく
自分の奥深くまで浸食するキスとは
また違った甘い疼きに
椎名はしっとりと包まれた
さして強くもないが確実に余韻を残す
さざ波のような刺激に
むず痒い疼きが
首筋から沸き起こる
少しだけ余裕を取り戻した椎名は
恭介の姿を捜して
視線をさ迷わせた時
恭介はいきなり貪り喰うように
細い鎖骨に歯を立てた
「……っ…ぅんんっ!………」
途端に鈍い痛みが凄まじい快楽に変わり
椎名の脳まで襲いかかる
「……んんっ……ぁああぁぁっ!!」
同時に押さえられていた口が解放され
悲鳴にも似た
女のような甲高い声を
体を反らしながら高々と上げた
「ああぁ……あっ……やめ…あぁっ」
してることも強さも
変わらないはずなのに
まるで蛇口を限界まで捻ったように
堪えきれないほどの快淫感が溢れ出した
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
74 / 469