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恭介が腰を前後に動かし
自分の一番奥へ奥へと侵食してゆく
「………ぁあっ!あっ、アァっ!………」
注がれた恭介の精液が潤滑剤となり
肉がひきつる痛みはなく
代わりにジュブジュブと
粘着質な音を奏でながら
椎名に甘い痺れを誘発させた
快楽から逃げようと体を捩っても
足を持ち上げられ
うまく力が入らない
動けば動くほど
恭介との結合が深くなり
椎名の意識は
猥淫の底なし沼にドップリと浸かっていった
―――――――――
『一方的なセックス』
椎名はそうは思わなかった
キスをする時
体に触れる時
自分を愛撫し
中に入る前や瞬間まで
椎名は恭介の優しさを感じていた
ただ時折
何かに怯えるように
苦しそうな目で自分を見つめる恭介に
愛されるままで何もできない自分が
酷くもどかしかった
―――――だから
会いたくなかったのに……
こんな自分に
彼と繋がれた鎖を切るなんて
できるわけがない
この数年間、
彼のことを考えて生きてきた
芸能界なんて興味ないのに
彼の出演番組を観たり
雑誌を買い漁ったりして
彼の偶像を追い
理由を探していたのだ
会えばどうなるかなんて
わかりきっていた
ずっと男たちから
愛を囁かれ続け
男との恋愛を否定し
彼の存在を否定し続けていた自分が
誰よりも彼に魅了されていることを認めて
堕ちていくのは
時間の問題しかない
―――絶頂を迎えた椎名の一部が
まだ足りないと言わんばかりに
再び反り起っていく
「………あぁっ――あっ、んっぁあっ、」
初めて体験する言い知れない快感に
神経がざわめき
恭介を求めるように
腰が淫らに動いてしまう
「もっと……欲しいって……言えよ……」
緩急をつけながら抽挿する恭介が
仰け反り淫悦に悶える椎名の口から
『息』と『喘ぎ』以外を要求する
「俺が欲しいって…………
…………名前を……呼んで……
俺じゃなきゃ………ダメだって………
…………言って………?」
すがるように訴える恭介の姿に
胸がキュッと締め付けられた
同時に恭介がこのまま
消えてしまうのではないか、と
どうしようもない不安に駈られる
椎名は飛びそうな意識の中で
自分の腕を必死に動かし
汗で恭介の額に張り付いた前髪を
左手でそっとかき上げると
上体を少し起こして
恭介の心を自分に繋ぎ止めるかのように
優しくキスをした
途端に恭介の顔が歪む
今にも恭介の双眼から
大粒の涙が溢れてきそうなくらいに
ダークブラウンの瞳が
陽炎のように揺れていた
恭介は顔をそらし
深く息を吐いてから
仕切り直しを図るかのように
前後の動きを
かき回す動作に変えていく
尋常ではない淫楽な刺激が
椎名の全身を貫いた
「――――……あぁぁぁっ!いやっ!!
………それダメっ!ダ……め……あっ……」
「気持ちいい?これ……」
執拗に肉壁を擦りあげると
ビクビクと椎名の体が痙攣した
「…………ぁあっ、や……あっ、……
………いや…―――あぁぁっ――……っ」
その衝撃で筒肉がうねり
恭介をしごくような動きをみせた
恭介はたまらず体を止め
歯をくいしばって
極まりの波が過ぎるのを待つ
「………はぁ、………は……
………気持ち………悦すぎ………」
恭介は荒い息の合間に
椎名へキスをする
「んっ、先ぱ………」
「…違う……下の……
………名前……呼び捨て……」
「……っ、………っ、恭」
『介』と椎名が言う前に
恭介はその口を手で塞いだ
「……………誰か来る」
「………っ!」
その予言通り
技術室のドアが開く音が聞こえ
椎名は体を強張らせた
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