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尾野 帝の日常(君に※トキめく)
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「い、いい!いい!
お気遣いだけで十分やから!」
『………あれ?…………
……椎名、アイツどこ行った………』
電話の向こうで
真柴和臣を探す恭介の声と
『真柴先輩ならさっき……
……で………きまし……』
誰かが真柴和臣の行方について
説明する声が聞こえた
………なんや!
おらへんのかいっ!
俺はほっとして
がっかりした
「…いったい
なに考えてんねんなアイツ……」
映画が観たいっつぅから
気ぃ利かして
恭介の分も用意したったのに『カチッ』
この分だと、例の『おまけ』も
放置状態やな………………『カチカチっ』
人の世話ばっか焼いとるから
自分の事が疎かになんねん!『カチッ』
根性なしの
いくじなしめ……『カ……チッ』
……………ん?
さっきから俺、何カチカチしてるんやろ
音の元を辿ると
いつの間にかバイブのリモコンを
手に取って玩んでいて
さっきまで一人で悶えていた白い体が
ベッドの上でピクピクと痙攣しながら
気絶していた
おーい、と声をかけると
「あぁあ…………」
俺の声にびくびくと反応し
短く喘いで
シーツに粘りけのない液を
ポタポタと垂らした
「あらら……大丈夫?
ごめんな?悪気はないねん」
『尾野っち?』
「あぁ……なんもない、こっちの話……」
と言いかけた俺のスマホが
耳元で震動した
パッと画面を見ると
『真柴和臣』
…………ウソ
―――………ドク、ドク……
名前見ただけで
心臓がむっちゃドキドキするとか
………何なん、もう
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