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『周防恭介』溺愛
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―――まぁ、彼の職業柄
こういうことは日常茶飯事だから
仕方ないとは思ってるよ………
はぁ…………
まるで
ホストの彼氏を持った
嫉妬深い彼女の気分
真柴先輩は
『時間はあまり重要じゃない』って
言っていたけど
『好き』って気持ちと
『信じる』って気持ちは
僕の中で、まだ反比例していて
それを比例させるには
それなりに時間は必要だと思う
まだ恭先輩の一部しか知らない
今の自分には
下らない嫉妬に翻弄されて
相手を責め立てて嫌われるのが怖くて
こうして妥協して
現状を受け入れるしか方法がない
――――…………
『信じる』って難しいな……
あまり見たくなくて
木目の床をじっと睨んでいると
目の前に
いきなり2本の腕が現れた
―――――な……に……?
「椎名…………」
先輩はそう呟くと
背後から
僕の体にしなやかな腕を絡ませて
指先をシャツの隙間に
忍ばせながら
体が床から少し離れるくらい
ぎゅっと抱きしめてきた
「せ………先輩!?」
「みんなに嫉妬しちゃって……」
僕の呼び掛けを無視して
「……誰にも見せたくないくらい……
……めちゃくちゃ可愛いよ……」
『周防恭介』は
目を丸くさせながら
食い入るように見ているみんなの前で
その端正な顔を
愛でるように
僕の頬へ擦り寄せた
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