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尾野 帝の日常(君は・余裕)
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何ビビっとんねん!俺!
か、かっこわる……
「大丈夫ですか?」
高校生とは思えないほど
落ち着いていて紳士的な君は
地面に座り込む俺に微笑んで
そっと手を差し伸べた
かっこえーやないか……
キュンってするやんか………
「瀕死の重体やわアホ……」
聞こえないくらいの声で呟きなから
俺は少し赤くなった顔をそらし
真柴和臣の手を握った
あの日も
おんなじこと思ったけど
……………意外と
しっかりしとる手やな……
普段、竹刀をブンブン振り回してるからか
こうやって俺が体重をかけても
ぜんぜん揺らいだりせぇへんし
抱きしめてくる力とか
スゴく強いし…………
―――って何を思い出してんねん!
あ―――――っ!
恥ずい!俺!
死ね!
排水溝に流されて
逝ってまえ!
つか……まだ時間ちゃうのに
何でおんの?
もしかして……
あれからここで
ずっと待っとってくれた……とか?
「尾野さ「わぁっ!」……」
「い、いきなり名前を呼ぶな!
びっくりするやろ!」
「…………すみません」
いい年のおっさんが
高校生にタジタジやなんて……
……はー……あかん
気持ち切り替えな………
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