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尾野 帝の日常(君が・貫く)
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『せ、せんぱ…んっ!
誰かきちゃ………あっ……やっ…』
今時の高校生って………
随分と官能的な愛し方をするんやね……
つか、なんやねんな
この恋の図式
(恭介×メガネ)={(真柴×嫉妬)+√美緒}
余り…………(俺)
うわうわうわっ!
俺、恋愛の方程式に
1ミリも絡んでないやん!
うわぁ―――!さぶっ!
マジありえへん!
俺、これでも
モテるのよ?
マイニチ違う人と
ゴートゥベッド!
………つか、ツラい
俺やなくて
君が………ツラすぎる
だから映画にも
誘えなかったんかな
だから『おまけ』も
使わなかったんかな
ツラかったやろな………
恭介………お前
残酷すぎるぞ
俺やったら
たぶん発狂してる
真柴和臣が恭介と
愛し合う想像をしただけで
狂いそうになる
まぁ………
自分はなんやねん、って話やけど
―――泣いて…………る?
押さえられた口許を固定して
目だけを動かす
真柴和臣の顔を見た途端、
俺の
呼吸が止まった
「……………………」
――――君は
目から涙を流すわけでもなく
目を伏せてうつ向いてるわけでもなかった
―――氷山のような
純度の高い綺麗な君の瞳は
二人の
愛し合う音を裂きながら
真っ直ぐと
飛ばした矢のように
俺だけを
射貫いていた………
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