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尾野 帝の日常(君が・拉致る)
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聞いたかて……
何もしてやられへんけど
それで君の心の痛みが
少しでも和らぐなら
話を聞くくらい
別にええよ?
なぁんて………
イッツぁ………自虐!
まぁ、俺にとったら
この恋は
自虐と破滅の繰り返し
みたいなもんやけどな
「よっ…………と」
ん?
なんか…………
急に体がフワフワ
あれ?
足に地面がな…………
「尾野さん」
「ん――………って顔ちかっ
…………え?なにこれ」
「世間一般では『お姫様だっこ』と
言われてるみたいです」
「へ―――………そうなんやぁ」
―――――――――――――
「って、なんでやねん!
離せ!降ろせ!シバくぞ!」
「走ります
掴まっててください」
「は?ちょぉ待ちぃぃいやぁあぁ!」
突然の追い風に
俺は思わず君の肩に腕を回して
しがみついた
つか、タフガイ!
栄養ドリンクのCM
君ならいける!
つか、意味わからん!
ワニワニパニックどころちゃうで!
下らないことを考えている間に
君は
恭介の校内放送が響く校舎を
俺を抱えながら走り続けた
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