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『好き…………』
―――ついに、
彼の口から聞きたかった言葉を
絞り出すことができた和臣は
待ちに待ったこの瞬間に
激しく抽挿を繰り返しながら歓喜し
極上の笑みを浮かべた
「俺も…………あなたが好きです」
快楽の頂に昇りつめていく最中
和臣からの二度目の告白は
帝を少しだけ正気に戻した
「もっと…………あぁっ、
もっと……あぁああ、……、っあぁあっ!」
「好きです………貴方だけを………」
和臣は帝の中で果てるため
動きを速めながら囁き続ける
「あっ、あぁあっ、んっ…あ、あ、」
グジュグジュと濡れ艶めく卑猥な音と
肌と肌が打ち付ける乾いた音が
部屋中に充満し
荒れる吐息を混ぜ合わせ
眼孔を混線させながら
二人の動きは融け合い
淫欲を咥え込んだ
一つの肉塊になっていく
「……んっ、………っ!」
「あっ、あぁああ、んっ、あっ、い………」
帝は自分がもうすぐ果てるのを感じながら
背中を仰け反らし
襲い狂う快感に意識を沈めた
「はぁ、あぁあっ!
い、いくっ、いっちゃう………
あぁあっ!いや……い…く……ぅっ」
目の奥で真っ白な閃光が弾け
帝は前から艶かしい液を放出させた
それを見届けた和臣も帝の前を扱きながら
肉壁いっぱいに自身を撒き散らす
うねり飲み込むような絶頂の渦が
二人の前からいつまでも
白濁の液を溢れさせた
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ………」
「は、はぁ、はぁ、……ん、はぁ……」
ドクドクと脈打ちながら
帝の極まった体を
和臣はグッと力強く抱きしめた
帝は虚ろな視線を宙に泳がせながら
目から涙を流し
和臣の背中に震える手を回して
力なく抱きしめ返す
荒々しい呼吸の音が消え
快楽の余韻が
さざ波のように漂う沈黙のなか
「……………いつからや………」
帝は頭に浮かんだ疑問を
投げかけた
「たぶん…………半年前の、雨の日……」
半年前の
雨の日……………
帝は今までの自分に失意した
同時に怒りと喜びが混じり合った
吐きそうなくらいの感情が吹き出し
胸がいっぱいになる
溢れる涙が口に流れ込み
塩辛い味を舌に感じながら言った
「……言うのが…遅過ぎるわ…
……………ダボハゼが…」
「……………すみません……」
帝と和臣は
しばらく見つめ合うと
お互いを繋げたまま
今まで垂れ流しにしていた時を
破壊するかのように
狂暴にキスをした
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