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黒豹を惑わす女【side/周防 恭介】
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「周防恭介さん、入りまーす!」
スタジオに入ると
俺の姿を見たスタッフが
悩ましくため息をつく
黒のライダースジャケットのような
鈍い光沢のある合皮製の
ボディスーツを身に纏い
ぴったりと肌に張り付くおかげで
鍛え上げた体のラインが
惜しみ無く全面に出ている
まるで、黒豹のような姿に変身した俺は
同じ素材で作られたグローブを
1つ口に加え
もう片方を手にねじ込みながら
カメラの前までやってきた
「もぅ、恭ちゃんったら、
カッコ良すぎるわっ
マイキー、も、ん、ぜ、つ♪いやんっ!」
マイキー…
カメラマン兼オカマの
ハゲマッチョ
見た目はふざけた奴だが
腕は業界のトップ
脱がないと言われるアイドルや女優の
霰もない姿を収めることができる
業界屈指の脱がせ屋だ
これほどの人物を
非公式で動かせる
『西園寺 奈津美』の権力に
改めてビビる…………
ピンクのフリフリのシャツを
髪の毛がわりになびかせながら
マイキーは
腰をクネクネと動かし
『パシャっ』とシャッターを切った
「当たり前だろ
俺を誰だと思ってるんだ」
「いいわ、いいわぁ!
自信に身を滾らせる黒豹!
あぁん……早く、アレちょおだぁい!」
「マイキー……
今日もレンズ越しに
お前をイかせてやるよ………」
「いやぁん!マイキー、感じちゃぁう!」
お決まりのやり取りをしながら
ポーズを次々と決めていると
「おぉおおぉ――――っ!」
「きゃあぁあ!かぁわいーい!」
俺の時以上の
どよめきと歓声が聞こえた
なんだ?
椎名か?
俺はシャッターを押しまくっている
マイキーを放置し
群がっているスタッフたちの中心まで
やってきた
―――――――……誰だ?こいつ
そこには
椎名はいなくて
かわりに
椎名と同じくらい激カワの
女の子が立っていた
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