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冤罪【side/周防 恭介】
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俺は椎名の手首を掴み、
自分の方へ引っ張った。
「はっ離してください!」
椎名は捕まれた手首を残して
暴れながら必死に体を遠ざける。
手の先でバタバタ動く物体を捕らえたまま
俺は微動だにせず考えていた。
何なんだよ、コイツ…………
どこかで会ったことあったっけ?
…………………………………………
…………………………………………
ない。
絶対にないって言いきれる。
好みのタイプを忘れるはずがな…………
違うちがーう!
お前のタイプは胸に谷間ができるコだろ!
ボンキュボンだろ!
とにかく!
コイツとは面識ないはずだ。
俺、なんかした?
まったく身に覚えがないんですけど。
助けたのがいけなかったのか?
余計なお世話ってこと?
そりゃ、こっちが勝手にしたことだし
感謝しろとは言わないけど
いくらなんでも
この態度はヒドイと思わないか?
俺がテレビや雑誌で喋ったことで
傷ついたって言うなら
それはごめんなさい、だけど、さ…………。
つか、なんで俺が謝らなきゃならないんだ!
おかしいだろ!
だいたい、こっちだって別に助けたくて
助けたわけじゃねえし!
コイツがどんくさいからイライラして
思わず手を貸しちゃっただけだし!
なのに……………
「俺のせい、ってなんだよ」
「はは、そんなこと言いました?僕」
目を泳がせながらしらを切る椎名を
ふー…ん、と見下ろす。
「どうでもいいけどさ、ソレ、
そのまんまで戻るつもりなわけ?」
「え?」
ソレ、と人差し指で示した先を
椎名は目で辿っていく。
自分の下半身が
暴走モードに突入していることに気付き
椎名の白い肌が
あっという間に朱色に染まった。
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