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やっぱ可愛いからキスさせて(※)
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仕方なく透明な糸を引きながら牡を離し、
腕で顔を覆っている椎名に話しかけた。
「椎名」
椎名は激しく呼吸をしながら
首を左右に振った。
「椎名……」
もう一度優しく呼ぶと
息遣いが少しだけ落ち着くのが伝わった。
「……イヤだったら、今すぐ止める」
静かに答えを待つ。
「………イヤ……」
…………だよな。
サラサラとした黒い髪を
クシャクシャと手でかき混ぜながら
椎名から離れようと上半身を動かした時
「…………く、ない、です……」
椎名が
か細い声で呟いた。
……………………………………
……………………………
く、ない、って何?
あ―――………
コイツ、ホントに
マジでムカつく。
「だけど、こんな………
こんなこと先輩にさせられな、んっ……」
椎名の口が開いた瞬間
顔に手を添えて
乱暴に唇を奪った。
「んっ!………ぅんんっ……」
固く閉じられた唇から舌を侵入させ
口腔をゆっくり丁寧に犯していく。
「………はっ………ぅんっ………んっ…」
熱を帯びた吐息と
お互いの粘液が絡み合う卑猥な音色が
辺りに響き渡る。
コイツ、俺にこんなことされて
イヤじゃないんだって。
ムカつくだろ?
可愛い、とか
一瞬でも俺に思わせるなんて。
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