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「あちゃー、車へこんじゃってるね…。
お姉さんちゃんと保険入ってる?」
そう言って、この場には相応しくない『心配』をするのは
つい先程その車に引かれて、見事に吹っ飛ばされていった張本人。
「いや…、いやいやいや!そこじゃねぇだろ!まず自分の心配しろよ!!」
分かってんのかコイツ、今盛大に轢かれたんだぞ!?
思わず入れてしまった俺のツッコミに、唖然としていた女性も必死に同意する。
「わー、ナーイスツッコミ!
で、心配って?」
「ソレが大丈夫かって聞いてんだよ!」
「それ?」
俺が示唆した先────こめかみの辺りを流れている血の筋。
俺の指差した先を辿るようにそこに触れて自分の手に付着したモノを見て、ソイツは
「あー、……………多分?」
何でもないと言うように、ヘラリと笑った。
「いや絶対大丈夫じゃねぇだろソレ!!」
「アハハ、大丈夫大丈夫~。」
「笑い事じゃねぇから!」
ソイツの細い手首を掴んで、どうしたら良いのかオロオロしている女性に
「救急車呼んで、早く!」
「は、はい!」
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