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「こんばんは、僕は若林って言います!
で、こっちは僕の先輩の」
「岩崎だ」
ドラマなんかでよく見るような、警察手帳を見せられて自己紹介されたから
取り敢えず頭を軽く下げておく。
「はい、じゃあ事故当時の状況を出来るだけ詳しく教えて下さいね!」
如何(いか)にも『成り立ての新人です!』といった感じの若い方の刑事が事情聴取をするようだ。
チラリと女性の方を見れば、緊張でカタカタと震えているのが見えた。
あれでは今聞かれたところで上手く答える事はできないだろう。
「…ハァ、俺から話しても良いですか?」
「お、良いよ!君名前は?」
「那月 瑠。」
「…那月?」
その時、それまで後ろに立って黙って様子を見ていた岩崎と名乗った中年の刑事が俺の名字に反応を示した。
「? どうかしたんですか?先輩」
「…いや、何でもねぇ。」
「そうですか?
じゃあ、瑠君。宜しくね!」
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