アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
8
-
外に出ると辺りはもう真っ暗だった。
そういえばと、病院だからと電源を切っていたスマホを取り出し、起動すると
「うわ… 全部兄貴からかよ…」
メール、LINE、電話…そのどれもの送り主は全て同じ人物からだった。
いや、心配してくれんのは有り難いけどさ
…多くね?
「あ、悠貴さんと親父からもちょっとある。」
まあ、兄貴のに比べたら微々たるもんだけどな。
取り敢えず、悠貴さんに電話を掛けよう。
『…rrrrrrr…瑠さん?大丈夫ですか?』
「ん、大丈夫。今から帰るから。事情はそれから説明する。」
『分かりました。お気を付け…ザザ…アナタは大人しくして下さい!………ベシッ………ザザ……すみません。』
「ごめん…、兄貴が」
『いえ、大丈夫ですよ。では、気を付けて帰ってきて下さいね。……ブツ…ツーツー…』
「………………」
多分、兄貴今ごろ悠貴さんに技(わざ)かけられてんだろーな…。
お気付きかもしれないが、ウチの兄は若干ブラコンだ。
若干、な。
「………タクシー捕まえて帰るか」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
39 / 180