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二重の意味で1
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翌日、火曜日。
校内はアイツの話で持ちきりだった。昨日程ではないが教室前に人だかりも少々。
今日こそは話し掛けるのだと意気込む者、一目見ようと張り切る他クラスの奴、興味半分の連中…
そんな人間達の噂の渦中にいる当の本人はというと、
「おはよー瑠。あー疲れた、遅刻するかと思ったわー。
…あれ?虹ちゃんまだ来てないの?」
「みたいだな」
そう、まだ来ていなかった。
もう予鈴5分前だというのに、だ。
寝坊か?どっかの誰かさんみたいに。
それから漸く人がいなくなった、予鈴10秒前。
…カラカラカラ…
教室の後ろの扉が力無く音を立て
よろよろとした足取りで、祭月が現れた。
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