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引越し。
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つぎの日、本当に引っ越す事になった。
足首に繋がってた鎖は外され、久々に自分の足首を見ることが出来た。
鎖で何度も擦れ、足首には軽く跡が残っていた。
僕は女性の跡をついて行き、外に出た。
小屋の中は意外と広かったようだった。
久しぶりの外の空気、空、とても眩しく感じた。
「さ、この車に乗って?」
僕は指示に従い、乗ろうとした時、ビュッと何かが音を立てて飛んできた。
その飛んできた先を見ると、主がいた。
「っ、見つかった…」
僕は軽々と持ち上げられ、車に乗せられた。
「ねぇ!車早く出して!ねぇって…ば…」
女性は前の座席に目をやると、話すのをやめた。
「車ですか?もう出せませんね、気絶しちゃいました」
よく見ると、怖いくらいの笑顔で若松さんが運転手を気絶させていた。
ガッと女性が乗っている方のドアが開き、主が見えた。
「ほら、あんたもだ」
少々鈍い音と共に、女性は気絶した。
僕は思わず泣いてしまった。
「あっ、ごめんね?怖かったよね」
そう言いながら、主は女性を引きずり下ろし、僕を抱っこした。
「帰ろうか。」
僕は泣きながら笑顔で頷く。
僕は主に抱っこされながら、主の車まで向かった。
主と会ったら、声が戻ってきた。
帰るあいだに起こったことを話した。
主は謝るばかりだったけど、助けてくれたので全然気にしていない。
若松さんも普段はわからないけど、僕の事を心配してくれていたらしい。
とても嬉しかった。
ほんとに、捨てられたんじゃなくて良かったと思った。
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