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時期外れの転校生
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遼さんとは校門で別れて騒がしい教室に入った後、俺はため息をついた。
あの人のせいで遼くんのことを思い出しちゃった。・・・本当は最初からずっと考えてきたのに、遼さんのせいにして、俺最低だな。
ていうか俺いつまで遼くんのこと引きずってるのかな?
そんなことを考えていると、いつの間にかホームルームのチャイムが鳴った。っといっても、俺のクラスの担任はそうそう早く教室に入ってくることなんてめったにないからもうちょっとのんびりしてられ・・・なかった。
珍しく早く教室に来た担任は、とてもという言葉では済まないほどうきうきランランしてうずうずしていた。
「先生っなんかいいことでもあったんですか?」
こういうときは早くそこに気付いて対応してくれないと困る。俺らの先生は、こういうときすぐに反応してあげないとすごくめんどくさいことになる。
「おぉっ!さすが中山っ俺のこのきげんの良さわかるか?」
ほらはじまった。聞いても聞かなくても、やっぱめんどくさかった。でも・・・
「実はだな?急なんだが、今日からこの2年B組に転校生が来る。みんな暖かく迎えてくれ。」
そう言って先生は入口のほうに向かって軽く合図のような仕草をした。
見てみると、今日会った遼さんだった。
「大阪から来た神崎遼だ。みんな仲良くやってくれよ。」
「イケメンじゃない?」「たしかに」「あとでみんなでアド聞きに行こうよ!」周りの奴らはそんなことをいっていた。
ちょうどそのとき
「あ、蓮やんっ!!同じクラスやったんか。」
「なんだ?蓮の知り合いか?なら、ちょうど蓮の隣あいてるしそこに座れ。遼に校舎の案内やっとけよ。
じゃあ、朝のホームルームはこれで終わり。ちゃんと仲良くするように。」
そう言って先生は教室を出て行った。
遼さんと同じクラスか。なんか嬉しいかも。
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