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ザンとザラ
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栖side
「良い加減俺の心の中で訴えんのやめてくれる?」
話し方を悪くしながらザラに近づく
ザラのところに行こうと暗闇の中に入るが
ドブッと大きな溝の中に足が埋まる
「ロン...会いたいよ」
ザラが座り込む所だけは真っ黒な溝はなかった
俺はそっちに向かうが段々と深くなる
1mくらい歩くともう半分は埋まっていた。
俺は飛べないし、泳いでも溺れるしここから先は行けれなかった
すると後ろから声が聞こえた
「兄さん!」
ザラも気付き声がする方を向いた。ロンだと思ったからだ
だが声は少し違った。低めに甘ったるい声
無鹿だ
だがザラはロンだと思ったのか無鹿を見つめる。まさかその作戦か...流石俺の弟
無鹿は俺に優しく微笑んでからザラの方へ行く
その時そこの所だけ溝は消えていた。
近くに寄ると無鹿はザラを抱きしめた
「ザラ...」
声は一瞬にして変わった気がした。
何か明るい感じの声。ロンなのか...
「兄さん。身体はないけど、心はロアの身体の中にあるよ。兄さん...苦しまないで。俺は側にいるから」
ザラは優しい瞳を取り戻した溝のようなものも段々消え、いつの間にか俺とザラだけになっていた
「なんかごめんね。もうロンのおかげで...」
今までと違って光があった。
「俺と契約してくれるのか?ザラ」
「勿論。」
ザラは優しく微笑んだ。本当の彼を取り戻したのだ。そして俺は近付き契約としての
口付けをした
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