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ロン
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ロンは嫌われる存在じゃないんだ
ならなぜ...
家族から嫌われたんだ?
「ねぇ...ロン」
俺はつい声に出して聞いてみた
「なんで嫌われる存在なんだ?」
すると心の中で確かにロンは言った
"俺は血ばかり浴びるから嫌われたんだと思う。本当は浴びたく無いんだ...だけど呪いのせいで..."
やはりだった。自分からやったことではなかったこと。それにしても...呪い?
「なんの呪いなんだ?」
聞いてはいけないのかはわからなかったが、聞いた方がロンにも良い影響かと思ったからだ
"...わかんない。呪いってのは聞いた。死なないと治らない呪い...だから一緒に死んだ"
悲しそうに言ってるのがわかった
一緒に死ぬのは怖かっただろう
「今はさ...俺がお前を守るよ」
俺は前向きにロンに答えた。すると
"ありがと..."
ロンの声は震えていた。泣いているのだろう。
悲しみや嬉しさが混じっているような気がした
ロンは本当に
優しかった
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