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彼
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「俺は死なないよ」
病室から出てはボソッと呟く
やはり神父との恋愛はするべきではないと言われた
でもあの人からは確かな愛を知った気がした
愛し方が間違っていても愛は本当はある
むしろ兄さんも兄さんで怖い
相談したは良いけど
「俺はどうすれば良い道へたどり着くの...」
そんなことを誰にも届かないたった一人しかいない場所でしゃがみまた呟いた
「馬鹿。なに1人で抱え込んでんだよロア」
中から声が聞こえた。ロンだ...
「ロン...」
前にいないのにそっと顔あげる
「良い道へたどり着くね...俺も聞いてたけどあいつの言う通りだと思うぞ」
そう言うとまた喋り始める
「お前は死んだらだめな吸血鬼...そうアルカードだ」
「でもアルカードって死なないんじゃ...」
「じゃあなんで俺は死んだと思う?...それは...」
どうやらこの世界はアルカードは不老不死だと思っているらしい
だが死ぬ方法は一つだけあるらしい
不老不死だと思ってるハーフや人間がいるらしいが実は一つだけあるという。俺も知らなかった
だが唯一知るのはロン
「それは愛がある人間が自分を刺すこと」
「なんか嫌だな...」
「俺ならザラに刺されて死んだ。ザラは俺に刺されて死んだ。お互いを一斉に刺した」
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