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いつもひとり。
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「ただいまー…」
シーン…
迎えてくれる人はいない。
今日も母さん出張だな。
リビングの机に置いてあった紙を確認して、そう確信する。
女手一つで俺を育ててくれてる母さんは、仕事熱心で家に帰ってくることなんてまずない。
だから、自然と俺は料理ができるようになった。
「綾都の母さんまたいないんだ」
「そーみたい…って、おまえはなんで普通に家に上がってんだよ」
「綾ちゃん鍵開けっ放し。ちゃんと閉めないと襲われるぞ〜」
「誰がだよ」
アホみたいなこと言う和也は置いといて、夕食の準備をする。
「綾ちゃん今日のご飯なに〜?」
「肉じゃが。お隣さんがじゃがいもいっぱいくれたから」
「綾ちゃんの肉じゃが大好き!食べてっていい?」
「そのつもりだろ、帰る気ないくせに」
「へへ、バレた?」
いたずらっぽく笑う和也に半ば呆れながら、さかさかと作り始める。
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