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一緒の夕食
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「はい」
「んー!いい匂い」
「いただきます」
「いただきます」
とっとと座って食べ始める。
美味しい美味しいと言いながらもくもくと食べる和也を見て、少し嬉しくなる。
和也は、たまに俺ん家に来ては勝手にご飯を食べていく。
迷惑なようで、ひとりきりで食べるご飯じゃないことが少し嬉しかったりする。
ま、そんなこと絶対に言ってあげないけど。
「美味しかったぁー、ごちそうさまでした!」
「おそまつさまでした」
「絶対にいい嫁になるよなぁ、綾ちゃん」
「うっさい」
食べ終わった皿をまとめて、洗い場まで持って行ってくれる。
洗い物はいつも和也がしてくれる。
その間にお風呂を沸かしに行った。
「……んー」
洗い物が終わって、ひとりで唸っている和也をじっと見た。
「なに」
「いやぁ…よく考えたら新婚さんみたいだなぁって思って」
「は?」
「ほら、綾ちゃんがご飯作って、一緒に食べて、洗い物は俺で、その間に綾ちゃんが風呂沸かす。新婚さんみたいじゃない?」
「和也の頭は幸せそうだな」
「どういう意味だよっ」
「そのまんま」
俺はリビングから少し離れたところに行って、クックっと笑ってしまった。
新婚とか、発想がアホだろ…っ
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